スローインからキックインにしようという話はどうなったのか

そういえば、数年前、数10年前くらいにサッカーのルールのスローインをキックインに変えようという動きがあったことを思い出した。

最近ではもう話題になっていない。どうやらキックインへの変更の話は立ち消えになったようだ。

ぼくはこれに大いに賛成である。ぼくは完全にスローイン派だ。今日はその辺について書きたい。

 

スローインからキックインへ変えるメリット

そもそもなぜキックインなんて話が出てきたのだろう。ちなみにフットサルは確かキックインなので、そこから考えられ始めたのかもしれない。

キックインとはなんぞやと一応ここで説明しておくと、キックインとはタッチライン側に出たボールを蹴って試合に戻すということだ。これまでスローインしていたものが全てコーナーキックのようになるのだ。

これはもし変えるとなると大きな変更である。

 

なぜ変更が検討されたのか?多分、スローインからキックインにすることで、試合がより面白くなる」という狙いがあったのだと思う。

サッカーは比較的点が入らないスポーツだ。その上でセットプレーでの得点率は結構高い。30%くらいはあるようだ。

コーナーキックとほぼ同じ扱いになるキックインを採用するということは、セットプレーが増えるということ。なのでより点が入り試合が動き、面白くなるとの狙いがあったんじゃなかろうか。

さらに試合の展開もスピーディーになるだろう。ファールを受けたときのいわゆる「速いリスタート」みたいな形でタッチライン際に出たボールを処理することが可能なので、カウンターの回数を増やすことができる。そうなると試合展開は当然スピーディーになるだろう。

 

キックイン反対の理由

まあ悪くない気もするキックインだがぼくは断固反対だ。なぜかというと、サッカーがよりフィジカル重視になってしまうからだ。

 

キックインが増えるということは単純に、コーナーキックと間接フリーキックが増えるということだ。これまでの5倍くらいには増えそうである。もっとかもしれない。

そうなるとサッカーのほとんどの得点がセットプレーからのものになり、それはもうこれまでのサッカーとは違うものになってしまうだろう。

セットプレーは試合の流れが関係ないプレーだと言われている。「試合の流れに関係ないものが増えてしまう」それすなわち「試合そのものの意味がなくなってしまう」ということになる。

 

どんなにボールを支配して、組み立てて流れの中からゴールを決めても、一発のチャンスでデカイやつ、それこそあのロシア大会のベルギーのフェライニみたいなフィジカルモンスターに合わされてすぐ点が入る、ということがたくさん起きるのである。

そうなれば、サッカーというスポーツ自体が、ただただデカくて競合いに強いやつを11人並べる方が勝てるスポーツになってしまう。

今のサッカーの多様性がなくなるだろう。デカイやつもいれば足の早い小さい奴もいる、テクニックがあるものもいればテクニックがないのに活躍できるやつがいる、というようなサッカーの幅の広さがなくなる。

サッカーが「デカイやつがいれば勝てるスポーツ」という薄っぺらいものになってしまう。

 

スローインからキックインに変えるということはこれくらいサッカーに影響することなのだ。だからぼくは反対なのである。

まあいらぬ心配なのだけど、ふと思い出したので書いてみた。