W杯という祭りが終わり、絶望の日常が始まった

この1ヶ月はロシアW杯があったので本当に楽しかった。決勝トーナメントはしっかりと休みを取り万全の態勢で臨んでいた。十分にW杯を楽しんだ。

W杯が終わってしまった今、日常が戻ってきてしまったわけだけど、楽しかったW杯の反動で、ぼくの毎日のつまらなさが浮き彫りになっている。

今日は特別に何が辛いことや不測の事態が起こったわけでもないのだけど、もうぼくの日常はこれで、この日常が恐ろしく低いところにあること改めて実感して絶望していた。

 

この酷暑の中、エアコンが壊れているハイエースに乗り現場へ移動。ハイエースのエアコンはもう数年前から壊れている。毎年会社に「どうにかしてくれ」と言うのだけど一向に修理してくれない。

うちに何台かある中で大ハズレのハイエースがたまたま今日の移動車だった。

最初は冷房は効くのだけど、そのうち送風だけになる。生暖かい風が車内に吹く。

仕方なく窓を開けるとモワッとした空気が入ってくる。開けないよりはマシだけど、熱中症で早くも死者も出るような記録的な今年の夏に肉体労働者としてこの環境は結構辛い。

 

窓を開けているのをいいことに隣で運転する社員は禁煙の車内で電子タバコを吸う。電子タバコだからいいという風潮があるけれど、あれはタバコよりは臭わないにしても、独特な匂いがある。水を張った灰皿の匂いがするのだ。

電子タバコの匂いを嗅ぐといつも灰皿の茶色い水を思い出して少し気分が萎える。

電子タバコだからいいでしょという感じで「ごめんタバコ吸っていい?」と聞いてくる疲れ切った顔をした人間に、「いやーちょっと臭うんでやめてください」だなんて言えるわけがない。

 

友達の結婚式があったから有給休暇を申請したら「友達と仕事とどっちが大事なんだ!」と女子が叫ぶようなセリフを役員のおっさんから怒鳴られて有給が取れなかったと嘆く社員の愚痴を聞きながら現場へ向う。

この役員のおっさんの愚痴話は尽きない。

話しているときは脳が楽しんでいるのだろうか、割と面白おかしく話せるのだけど、今改めて思うと本当に人生を無駄にしている時間だなと思う。人の悪口ばかり言って自分は何やってんだという自己嫌悪に陥る。

 

仕事は仕事で今日は誰でもできるようななんでもない流れ作業だった。なんのスキルアップにもならない、刺身の上にタンポポを乗せるような仕事だ。

そして帰りはまた送風で窓全開のハイエースで帰る。

最初に冷房が効くだけ少しタチが悪いのかもなと少し思う。冷房が効いて涼しくなって汗が引いてきたところで送風に戻るからだ。持ち上げられて落とされる。また汗腺が開く感じが不快だ。

 

送風に戻ったモワッとした車内の中で「いやーアチいなー」「なんでエアコン直してくれないのかなー」「いやーうちの会社クソだから直してくれるわけないじゃん」みたいな話が始まり、会社の愚痴につながっていく。

これがぼくの日常である。W杯という祭りから戻ってきた高低差とこの酷暑だからなのか、いつもよりも絶望感のある1日だった。