目標を立てるのは難しい。「W杯で優勝する」と言った本田圭佑。

目標は、達成できるか出来ないかギリギリのところに設定した方がいいように思う。なので4年前に「W杯の目標は優勝」と言った本田圭佑を「なんだこいつ」という目で僕は見ていた。

ただ、今となっては本田圭佑は正しかったんだろうなと思う。

 

サッカーでは、引き分けが欲しくて引き分け狙いで戦ってもそうはならない、そう甘いもんじゃないとよく言われる。実際そうだろうと思う。

だから引き分け狙いだったとしても勝つことを目標にして戦う。引き分け狙いという目標は、なんなら頭の中にない方が良い。

 

今回の日本代表のW杯の目標はなんだったのだろうか。「勝つ可能性を1%でも上げるため」と語り大会2ヶ月前に監督を交代した日本サッカー協会会長の会見はどこか悲壮感があった。なんかもう、本大会の目標どころではない感じがした。

サッカーをよく見ている人の間では現実的には3戦全敗が前提で、そこからどう戦っていくか、という見方だったと思う。なので、達成したことのある「グループリーグ突破」というところが目標になっていたと思う。

達成したことがあるんだから、その目標は現状維持だ。引き分け狙いのようなものだ。そういう目標は目指す志としては適正ではない気がする。

メンバーがこうだから、チーム状況がこうだから、組み合わせがこうだから現状の目標はこうだよね、ではなく、日本のサッカーのレベルはこうあるべきだから、で目標を立てるべきなのだと思う。

そうして立てた目標を共有することがチーム全体の勝負強さに関わってくるのだと思う。

 

4年前の本田圭佑のW杯の目標は優勝だった。出るからにはというところが大きいのだろうけど、南アフリカW杯でベスト16を達成した自信からくるものだったのだろう。

引き分け狙いが引き分けにならないことを考えると、ベスト8狙いでベスト8は難しい。ならばベスト4、優勝を目標に置いたのだとも考えられる。

あの時、相対的な力関係を冷静に見た目標としては全く現実味がなかった本田の目標だけど、日本が掲げるべきものとしての目標だとすると正しかったのだなと今では思う。

 

日本のロシアW杯は終わり、ここまで日本サッカーはW杯でベスト16に3回進出した。というわけで次はベスト8が目標になるのだろうけど、それだと目標としては低いのかもしれない。もう少し上、ベスト4を狙うことで達成したことのある以上の結果を得られるはずだ。