日本代表、プロフェッショナル抜きのサブチームの方が強かった【西野ジャパン初勝利】

ロシアW杯直前の壮行試合スイス、パラグアイ戦は選手全員を使うと事前に言われていた。スイス戦を見る限り、そこにこだわらず、実際戦うメンバーでもっと連携を深めた方がいいんじゃないかと思うくらい何もできていなかった。

それでも公約通り全選手を使った西野ジャパン。パラグアイ戦はサブメンバーで挑んだが、4-2で日本代表は実に6ヶ月ぶりの勝利を手にしている。

 

サブチームの方が強かった

前回のスイス戦、本田圭佑西野監督からは「形はできていた」などと現実逃避にも聞こえるコメントが出ていた。あのコメントがこの試合のものだとしたら納得できるなあと今になって思う。プロフェッショナル抜きのサブチームの日本代表は、明らかにスイス戦よりも出来が良かった。

 

守備のバランスがいい

ワントップに入った岡崎、トップ下香川、両翼に乾、武藤の前線のプレスは狙いがはっきりしていて効果的だった。やっぱり欧州トップリーグでやっている違いなのかなと思う。僕は乾はエイバルで見ているからわかるけど、香川もやはりディフェンスはうまいんだなあと思った。当たりの厳しさとかない(まあそういうポジションじゃないし)けどクレバーさがある。

スイス戦では大迫と本田の距離が離れてしまってとにかく走らされていた印象(4年前のコートジボワール戦と全く同じ)だったが、後方の香川の指示なのか、岡崎と香川の距離感がよかった。きちんとした状況判断で行くところと行かないところがはっきりしていて連動していた。

前半20分くらいでもう、これで負けたとしても全然こっちのメンバーの方がいいなあと思った。皆ポジショニングが悪くない感じで、無駄なポジションに突っ立っているだけの人がいなかったように思う。

 

攻撃の連携が形になっている

日本の1点目は素晴らしい連携だった。センターバックの昌子が香川に当てて乾が受けてカットインしてミドルシュート。狙っている形だったようだ。香川のあのポジションで冷静に受けられる技術と、乾の得意な位置でのシュートという良さが相乗効果を生んだ素晴らしいゴールだ。

2点目も乾と香川だ。武藤から中央マイナスへのパスを、またいい中間ポジションに侵入してきた香川がすらして乾がフィニッシュ。綺麗な形である。あそこに入ってこれるワールドクラスの香川と、それに気がついて連動できる乾というのが強みになっていた。

攻撃面では柴崎が結構縦を狙っていて効果的だった。使われる選手であるトップ下の香川を、周りがうまく見て使ってあげられている感じだった。香川は謎の大外しもあったがそれを払拭する4点目を決め、いい形でW杯に望めそうだ。

乾と香川は守備、攻撃共にワールドクラスで、誰がどう考えても本線は先発だろうという活躍だった。

 

内容に伴って結果も出た

パラグアイの中盤の守備が軽くてどうなのかなとも思ったけど、いい形を作れていたし日本の狙いであるサッカーをできていたと思う。その上で結果も出たので調整試合としてはとてもよかった。日本代表のいいときの日本らしいパスワークのあるサッカーができていた。

パスの技術、閃き、テクニックなどもそうだけど、きちんとした守備があってこその攻撃だったのでよかったと思う。無駄に走り回る守備で消耗して大事な攻撃の時にプレー精度を欠くというのがここ数試合だったけど、ようやく守備がうまく連動したサッカーができたのだと思う。乾とか、できるやついるんだから最初から使えよというサッカーファンの気持ちがようやく届いた感がある。

この、できることをやった上でも個人の力で剥がしてしまうレベルなのがマネとかクアドラードだと思う。だから無理じゃんとも思うけど、とりあえず最低限のできることはやる守備のレベルは出来上がっているのが確認できた。

宇佐美には申し訳ないが乾と変わった直後の宇佐美のポジショニングの悪さが、実況の助けもあって試合中に僕でもすぐにわかった。宇佐美は素晴らしいポテンシャルを持っている選手だけど、もっとサッカー脳の部分やディフェンス能力を磨いて欲しいと思う。

 

スタメン予想

さて、西野ジャパンの3試合を見てどんなスタメンになるか予想してみよう。僕はコロンビア、セネガルポーランドがどういうチームかは詳しくはわからないので、相手は関係なく、現状の日本代表でのベストを考えてみた。

    中村
宏樹、吉田、昌子、長友
   柴崎、大島
    香川
  武藤、大迫、乾

かなり攻撃的だけど、やはり大島柴崎の中盤は一番見てみたいところだ。ガーナ戦でかなり機能していた。「俺たちのサッカー」をやるならこのメンツだろう。どう戦っても負ける確率の方が高いのだから、どうせならこんな布陣が見てみたいなあと思う。

実際はこうならないだろうけど、流石に本田、川島と2試合先発して結果が出なかった選手はもうスタメン構想外になっているんじゃないかなあと思う。パラグアイ戦での当確は乾、香川だろう。柴崎も良かったけど、同じポジションにすでに当確の大島がいるから難しい判断になりそうだ。思い切って併用して欲しいが。

サイドバックに入った豪徳は右の時よりも見違えるようによかったけど、まあ左は長友だろう。

キーパーはあまりよくわからなかった。西野ジャパンの3試合では川島じゃダメ、くらいの情報しかない。

 

おわり

パラグアイ戦は久しぶりの勝利、見てよかったなあという試合だった。やっぱり日本はちゃんとしたやつ使えば戦えるじゃん!と思った。もっと早く、これをベースにした上で、堂安とか中島とか伊藤とかをジョーカーに、というチームを作れていればなあと思う。

内容も良かったし結果も出た。誰の目にもよかったのは間違いない。ただ、だからと言ってW杯で勝てるとは限らない。このパフォーマンスが出せたとしても日本はグループリーグで最弱なのは変わらないし、突破できない可能性の方が高いのは変わらない。今日よかったところはスカウティングされて(カンビアッソがいた)必ず潰しにくるだろう。その壁を乗り越えられるかだ。