ババンギダからオーバメヤンへ。今や世界大会も開かれるウイニングイレブンは進化しているのか?

今週のTBSラジオ伊集院光深夜の馬鹿力』を聞いていたら伊集院光がeスポーツの話をしていて興味深かった。

 

ウイニングイレブンの日本代表戦の話

伊集院がウイイレの日本代表を決めるイベントを見にいったという話をしていた。

eスポーツはぼくは言葉を知っているくらいで詳しくは知らない。梅原大吾で有名な格闘系とか、戦略ゲームとかFPSみたいなものとかあるのかなあという印象だった。

しかし、ラジオで伊集院の話を聞いて「そういやそうか」と気がついたのだが、サッカーとか野球とか、現実にもあるスポーツがゲーム化されているものもeスポーツの内なのだ。

そしてその日本代表を決めるイベントがあり、世界大会も行われている模様。しかもそれがオリンピックの種目に検討されているなんて話もあるらしい。なんだか不思議な感じがする。

 

ババンギダからオーバメヤン

伊集院が見たのは日本のベスト4のプレイヤーが集まって上位2名が日本代表としてアジア大会への出場権を得るという大会。

面白いのが、そこで4人とも使っているチームが同じだったというところだ。日本のベスト4のプレイヤー全員がアーセナルを使っていたらしいのだ。

アーセナルを使う理由は、現在のウイイレで最も足が速く設定されている選手であるオーバメヤンを使いたいから、ということらしい。

4人全員アーセナルオーバメヤン使い。なんだかシュールな絵なんだろうなと思う。この分だときっとアジア大会も世界大会もみんなアーセナルだ。

 

この話を聞いていてぼくがすぐに思い浮かべたのはババンギダだ。ぼくが高校の頃にやっていたウイイレでは、ナイジェリアのババンギダという選手が笑っちゃうくらい足が速くて無敵だったのでよく使っていた。同じ世代の人は全員共感できるんじゃないかと思う。

チートキャラなので、友人同士の対戦ではナイジェリア禁止ルールなどもあった。ババンギダは実際の選手としてあまり有名でないというところがよかった。「なんだこいつ、知らんけどめっちゃはえー!」というような感じで盛り上がっていた。

そんな懐かしい記憶が蘇ったのだが、今回の伊集院のラジオを聴いて、ウイイレに対してちょっと批判的な考えが自分の中に湧いた。ウイイレはまだそんな感じなのかと、全然進化していないじゃないかと思ってしまったのだ。

結局足の速い選手を揃えたら勝てる、という味気ないゲームバランスは変わっていないのだなと思って少し残念な気持ちになった。

 

ウイニングイレブンと現実のサッカー

かと言ってゲームともなると選手のステータス勝負になってしまい、そうなるとサッカーの場合はスピードということになるのはしょうがないのかな思う。

実際のサッカーではどんな状況でも正確にボールを蹴れる、止められる、ということが重要な要素としてある。パスとトラップだ。サッカーの基本中の基本だが、このレベルの高さが欧州トップリーグとその他リーグとの差だったりする。

例えば、メッシのストロングポイントの一つとしてバイタルエリアでパスを受けて前を向けるというのがある。背後に2人のディフェンダーがいるプレッシャーの中で、シュート性のパスを難なくコントロールしてドリブルなりパスなりへ移るのだ。普通の選手だったらシュート性のパスを自分の思った通りにコントロールするのは難しいし、プレッシャーを受けていて前を向く余裕はなかなかないだろう。だからそもそも味方からパスが出てこない。

ちょっと大げさかもしれないけど、ウイイレではこのメッシのストロングポイントであるプレーを全員ができる。まずトラップミスというものがない。パスミスというものもほとんどない。一定のレベルを超えた選手はパスとトラップでミスをするということはないのだ。

ということはメッシなどのボールをコントロールするのが恐ろしく上手い選手のストロングポイントがウイイレではあまり反映されないのだ。(メッシの場合は速さやシュート精度、フリーキックなど他にもステータスは高いだろうけど)

ボールの扱いに差が出ないとなると、あとはフィジカルになってくる。そうすると足の速さか高さになる。そういえば昔はドイツのヤンカーをずっと使っている奴がいた。クロスして長身のヤンカーに合わせられるとなす術がなかった。

 

トラップミスやパスミスもゲームに組み込めばいいじゃないかと思うけど、それは難しいのだろう。ミスで気が散ってゲームがつまらなくなってしまう。やる人はいなくなるだろう。

eスポーツなど競技化するくらい盛り上がっているんだから、ゲーム自体がもっと深いものに進化していってくれたらもっと楽しそうなのになあと思う。みんながアーセナルを使っている世界大会って面白いんだろうか。