【漫画村問題】漫画→500円、小説→500円。時代に合っていない?

今、漫画村が大きな話題となっている。国が法整備をすっ飛ばして「漫画村は悪!アクセスできないようにする!」という対策をしているらしい。

漫画村の存在は悪だと思うけど画期的だったのは事実だし、音楽ではもう10年前くらいに起こっていた現状でもある。というわけで難しい問題だ。

この話題について、先日のラジオで作家の思想家の東浩紀氏が語っていたのが興味深かった。

 

漫画のコストパフォーマンス

東氏が語っていたのは漫画自体のコストパフォーマンスの話だ。簡単に言ってしまえば、「漫画は1冊20分くらいで読めてしまうのに500円くらいするのでコスパが悪い」という話である。(東氏はもっと業界に配慮してオブラートにしゃべっていたような気がするが)

漫画は小説の文庫本とかと同じ値段で売られている。漫画の種類にもよるけれど、絵をじっくり見て読むとしても1日を潰すコンテンツにはならない。早く読めるからと言って1冊を何度も読み返すようなものでもない。小説の場合は同じ500円でも1日潰れるし、なんなら1日じゃあ読み切らない。

内容が薄い、濃いという話でもなくて、漫画という媒体の値段が文庫本と同じ値段というのがちょっとおかしい、あるいは今の時代に合っていないんじゃないかという指摘だった。

 

これは確かに、最近コンテンツが安くなってきている時代で多くの人がうっすら感じていた事実なのではないかと思う。映像ではネットフリックスやアマゾンプライム、音楽ではスポティファイやApple Musicなど定額制のサービスは月額1000円程度である。それで1ヶ月時間が足りるわけがないほどののコンテンツ量である。

このような「比べるもの」があるので、今までと変わらない販売形態の漫画は相対的に高いなあと思ってしまう。

東氏は解決策として定額サービスをやるべきと言っていた。

 

音楽の世界で起こっていたことと、これからの漫画

漫画村問題は、電子書籍元年とか言われていた時代に「音楽の世界と同じようなことが起こる!」と言われていたものが来ただけのような気もする。

音楽と違って漫画は日本語コンテンツだし海外にはあまりないものなので日本の独自性が強いから海外のサービスが現れていないだけだ。出版業界がそこにあぐらをかいて何もしていなかったので時代遅れになっている。

漫画というのは雑誌を広告のように使って(少年ジャンプとか、漫画雑誌は全く利益が出ないと聞く)単行本で利益回収するというビジネスモデルらしい。それがもう時代に合わなくなっている。

単行本はプレミアム品として、雑誌を電子で定額で売るのが今の時代なんだろう。漫画だけでなく音楽とか映像とかも使っている消費者は、それがない漫画業界に不便さやコスパの悪さを感じているからこそ、あれだけ漫画村にアクセスが集中したというのが実態のようだ。

 

おわり

音楽は90年代が全盛期だった。2曲しか入っていないシングルCDというものにみんながお金を出し、それが100万枚とか平気で売れていた。今や2曲なら300円だし、なんなら何万もの曲を月額1000円で楽しめる。

漫画も当てればぼろ儲け的な世界観があるけれど、それが今はもう音楽でいう90年代のように通用しなくなっているんだろう。

でもこれは悪いことじゃないと思う。音楽はバカ売れしなくなったけれど、稼ぐ方法が増えて、幸せになっている人の数は増えていると思う。

 

東氏が言うように漫画村並みに様々な漫画を網羅した使いやすい漫画の定額サービスが出て来てほしいなあと思う。