【水曜日のダウンタウン】「ダブル八百長対決第2弾」という名のスポーツマンシップを踏みにじる企画

21日放送の『水曜日のダウンタウン』を見た。ダブル八百長対決の第2弾が放送されていた。「お互いに負けるように指示された八百長対決、逆に目が離せない接戦になる説」の第2弾である。

 

ダブル八百長対決とは?

この企画は、芸能人スポーツ王決定戦のパロディのようなもの。椅子取りゲームやアームレスリング、ビーチフラッグスなどで芸能人が勝敗を競う。

で、出演芸能人には「決勝の収録日が別の仕事で埋まっているので、勝ち上がっても出演できない。わざと負けてくれ」とマネージャーから伝えられる。わざと負ける、という八百長を打診するのだ。

これが勝負するお互いの芸能人に伝えられていて、そのことをお互いは知らない場合、試合は一体どうなってしまうのか?というなんとも性格の悪い企画である。

第1弾は、お互いに負けようとしている試合なので、グダグダになり見ていられない状態になっていた。

 

JOY vs キングコング梶原のPK対決が面白かった

第二弾の1発目はJOYとキングコング梶原のPK対決。互いにキッカーとキーパーを務め競い合う。やはりグダグダになっていたけど面白かった。

2人とも八百長には了承。了承というか、そもそも仕事だし、先に埋まっている仕事を飛ばせないのは事実だから八百長を断ることはできないのだろう。所詮事務所に雇われているタレントな訳で、自分に決定する力はないと思う。

「上司、マネージャーの命令は絶対」ということがあるのかはわからないけど、そもそもスポーツマンではなくて芸能人なので勝敗よりも見応えがある試合ができればいいわけだ、そう考えると八百長でもないのかもなと思ったりもする。

 

試合では、ともかくお互いに枠外に蹴りまくっていた。JOYはアーセナルユースでの練習経験もあるほど実力があり梶原も学生時代に選抜選手だったようだ。キックを見ればわかるがやっていた人のそれだ。二人ともうまかった。そんな二人がシュートを全て枠外へ外し、PK戦はサドンデスまでもつれ込んだ。

JOYも梶原は、相手も八百長を打診されているとは知らない。なので「なぜこいつは外し続けるんだ?」という疑心暗鬼で試合は変なことになっていく。その最終系がこれ。

まるでファミコン時代のゲームのバグだ。そもそもシュートを枠にとばさない相手を挑発する流れになり最終的にはこうなった。で、梶原はこのPKすらも枠外へ外す。JOYのこのポジショニングには爆笑したが、その後の梶原のシュートは本当に見てられなかった。

 

スポーツマンシップを踏みにじる企画

この企画はスポーツマンシップを踏みにじる企画だと思う。非常に良くない。ただ、芸能人というテレビで面白いことをする、という仕事をしている人がやっていることなのでギリギリ有りな気もする。

この企画でそれはやっちゃいけないでしょうと思ったのが、元プロボクサーでチャンピオンの薬師寺保栄の綱引きだ。競技は違えど、プロスポーツの世界でやってきた人をこの企画にキャスティングするのはどう考えても失礼だと思う。ただ、薬師寺はやはりスポーツを真剣に取り組んできた人だった。八百長を断り、勝利していた。

 

この企画では見ていて胸糞悪くなったり見ていられない気持ちになりながらもやはり笑ってしまうところはあった。『水曜日のダウンタウン』はよくこんなことを考えたな、というようなキワキワのところを責めているからそれはやっちゃいけないよと腹が立ったり笑えたり、瞬間で感情の動きが激しくなる。

ただ、見たことのないものであることは確かで、それが他にない価値なのだ。見たことがないものなので興味本位で見てしまうというのはある。つまりは面白い、興味深いものということだ。