普通の人が引っかからない事でいちいち引っかかる人の方が面白い理由

先日の左利きの記事を書いてから思い出したことがある。

slices.hatenablog.com

これは、左利きの人が右利き用に設計された世界を嘆くabemaTVの番組をもとに書いた記事である。 

左利きの人は毎日の行動ひとつとっても、右利きの人には想像がつかないような小さなストレスがある。まあわかりやすいのが駅の改札だ。必ず右側にICカードのタッチパネルがあるので、左手でやろうとすると手がクロスするので距離があり、体を斜めにする必要がある。毎日これだと面倒臭だろう。利き手が違うというだけですんなり行かないことがあるのだ。

でも、こういう小さなことで引っかかるというか悩んでいる人の方が面白い人が多いと思う。大多数の人とは違う目線で世界を見ているから、一味違う視点が生まれるのだ。

 

養老孟司とマツコデラックスの対談で

確か結構前にテレビだったかラジオだったか、解剖学者の養老孟司のマツコデラックスの対談を見たことがある。どんな話をしていたのかはっきりとは覚えていないのだけど、そこで養老孟司がマツコデラックスのようないわゆるオネエ系は面白い人間が多いと言っていた。

養老孟司曰く、マツコのような女装家(まあLGBTの人)はトイレひとつとってもいちいち考えるから面白いというのだ。

どういうことかというと、マツコは見た目は女性だが身体機能は男性なので、男子トイレに入ればいいか女子トイレに入ればいいか悩むのだ。「他人からはこう思われている、でも自分はこちらに入りたい、社会的にはこうだ、感情的にはこうだ」とかトイレひとつで色々考えるのだ。

大多数の人は2つあるトイレのどちらに入るか迷うことはない。こんなことで頭を使うことはない。けれどマツコは悩む。悩んで考えるからこそ面白くなるのだと養老孟司は言っていた。

左利きの話でもそうだが右利きであったりストレートであったりする僕は、そもそもそういうところで引っかかるということ自体考えもつかなかった。

 

おわり

人が考えないことで引っかかり、追求して自分なりの考えを持つ。そういう人の話ってすごく面白いと思う。

どうしても左利きやLGBTは少数派になるので世間との摩擦がある。その摩擦は何も悪いことばかりではなく、人と違った視点を獲得しているということでもあるのだ。だから普通の人が引っかからない事でいちいち引っかかる人の方が面白い。