真面目すぎて周りを困らせるバカを書いた20年前の4コマ漫画が話題

今日こんなツイートを見た。

ここで取り上げられている漫画は僕は何度かネットで見たことがあった。真面目すぎて周りを困らせているバカを端的に描いている秀逸な4コマ漫画だ。

ブラックな企業が残り続ける原因がここにある。どうやら日本の社会には真面目すぎるバカが多いのだ。「人が足りてないんだからもっとみんな頑張らないとダメなのに、プンプン」みたいな真面目な人が生み出す弊害を描いている。

ただ、この漫画が20年近く前のものだったとは初めて知って驚いた。「4人分の仕事を3人でこなしてしまったら人員の補充してくれない、このご時世だし」とこの漫画は結ばれている。このご時世、状況が20年前から続いているのかという驚きがあった。

 

ブルーカラーの僕の職場で起こっている真面目すぎるバカ問題

残業代も出さない会社がのさばっているのは、なにもその会社が悪いのではない。そんな状況でも働く人が悪いのだ。不当な労働だと感じてみんな辞めてしまえば、その会社は立ち行かなくなるはずだから。

僕の仕事はブルーカラーで、残業という概念はないのだけど、この4コマ漫画に近いことがよくある。

 

例えば病欠などで当日の現場作業員の人数が減った時、それは度外視して減る前の人数で現場をこなすことを重視してしまう。

するとどうなるかというと、肉体労働にもかかわらず休憩時間がなくなりいつもより負担が増したり、そのせいでイレギュラーが発生しやすい状況になる。皆フラストレーションが溜まり現場の空気は重々しくなる。

「一人減ったから、当初の目標時間を修正する、もしくは後日人員を補充する」ということはしないのだ。なんというか「頑張ったらいける!」的な世界観に突入し、何時間も肉体労働を強いられる。ひどい時は平然と作業のクオリティーを大幅に下げたりもする。

これでなんとかなっているから会社は人を補充しないのだ。そしてなんとかなっている理由はみんな真面目すぎるからだ。いつも通りの仕事をプライドを持ってやるべきなのにクオリティーを下げて仕事をする。もしくは気合で倍の速さで動くなどの無理をする。そうやってやり過ごしている。

これが成り立ってしまうのなら「じゃあ今までしてきた仕事ってなんだったの?」と思わざる得ない。

事実、人が減ったことによる手を抜いたクオリティーがOKだったら今度はそこが基準となり、「あの人数で問題なかったから今度も大丈夫だろ」になり人件費が削れらることになる。そうしてだんだん会社の仕事のレベルは下がっている。安かろう悪かろうの仕事が残っていく。というわけで労働環境はだんだん悪くなってくる。

これは真面目すぎる人が多いという問題だ。この4コマ漫画では1人の真面目バカに対し、2人の普通の人だから悲劇はここで止まっているけど、これが逆だったり、真面目すぎる人が多いともうダメなのだ。

真面目バカが多いと「頑張ったらいけるって!」という世界観になり、長期的には自分で自分の首を絞めているということに気がつかなくなる。体を動かす仕事だというのも、これに気がつかない要因であるように思う。僕の会社だけだろうか、体を動かし始めたら、考えるという行為はしなくなる人が多い気がする。

 

こうして真面目すぎる数人の社員が長く幅を利かせ、その下の人間はどんどん辞めていく。どんどん辞めていくから毎月のように求人広告を出していて、そしてどんどん新人が入ってくる。

使い捨ての人材ばかりなのでノウハウは伝わっていかない。結果、新陳代謝されない老人の体が残っているだけだ。

 

どんどん辞めていくから人が足りず、最近はいつもより人が少ないということが増えてきた。これが続けば立ち行かなくなるだろう。会社がゆっくりと死んでいく途中に僕はいるのだと思う。