結局のところ酒は体に悪いのか?最近の研究では「ただの毒水」という傾向
酒は百薬の長どころかただの毒水ではないのかというまとめがあった。
発端は「アルコールに適量なし」という海外の疫学者の書いた記事。適量のお酒は心血管の病気を防ぐというような疫学調査が出るのは、その層が最も社会経済的に恵まれているからだという結果があるのだとか。
これまでは酒を適量に、つまり週に2〜3回飲む人は心臓病などのリスクが下がるという結果が出ていたようで、だからこそ「酒は百薬の長」と言われていたらしい。
しかし、もっと詳しく見てみると、酒を適量に楽しむ人は、裕福で良い教育を受け社会経済的地位が高い人が多かった。つまり酒を適量に飲む人はそもそも、最初から健康な人だったのだ。この事実が倒錯して理解され、適量の酒は体にいいという話になったということらしい。
最新の研究では純粋に酒は体にいいのかと言われたら答えはノーで、酒は「ただの毒水」という傾向にあるという。
じゃあ、酒を飲まない人が一番健康?
ここで、一つ疑問が湧いてくる。「酒は体に悪いのはわかった、じゃあ、全く飲まない人が一番健康なんじゃないの?」という疑問だ。
これについては全く飲まない人というのは、すでに病気になっていて酒を控えている人だったり、以前アルコール中毒者だったりと、いろいろな理由がある場合が多いので「酒を一滴も飲まない人=健康」とも言えないらしい。一滴も飲まない人には理由があるという話だ。
酒を飲まない人の中には、自分に健康的な理由があって飲まない人が多く含まれているので、適量飲む人よりも酒とは別の理由で寿命の低下がみられるようだ。
つまり、酒を飲める人は健康だからこそ飲める、酒を飲まない人は酒を飲めるほど健康ではない、ということなのだ。このような割と身もふたもない事実があるようだ。
酒がリトマス試験紙のようになっているのである。酒を飲めない人はそもそも体が丈夫でないのだ。毒水に敏感なのである。
こんな身もふたもない事実に似たようなことは他にもあるらしい。グッときたのが下のツイート。
RT>『ワインにはポリフェノールが含まれているために健康に良い』と云う俗説がただ単に日常的にワインを飲めるだけの社会経済的に恵まれている人故に健康的な生活を遅れているだけだったというオチに近いものを感じる
— 占展望(せんてんぼう) (@Khritenzama) 2017年10月25日
近いものを感じるというか、全く同じケースである。
おわり
実際、酒飲みって体が丈夫な人が多い。バイタリティーに溢れていて社会的地位もある人だ。酒もタバコもやるし夜更かしするし、というそもそも元気一杯な人たちだ。
ああいう人たちは健康で元気だからこそ無茶ができるのだ。