前半戦の大一番、アトレティコ・マドリード×バルセロナ。アンドレ・ゴメスが先発フル出場

開幕7連勝と好調なシーズンを送っているバルセロナ。第8節は前半戦の大一番、シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードのホームへと乗り込んだ。

代表ウィーク明けの疲れも予想された試合だったが、実力の拮抗した好ゲームとなり、アトレティコバルサと互いに1点を取り合いドローに終わっている。

 

右サイド中心の4-4-2

バルサのフォーメーションはメッシがフリーの基本4-4-2という形。アンドレ・ゴメスが今シーズン初先発フル出場。

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(61'イニエスタ→デウロフェウ、同61'セメド→セルジ・ロベルト、79'ラキティッチパウリーニョ

右サイドよりで形は変だけど、平均的なポジショニングはこんな感じだったと思う。サイドの構成は右サイドはアンドレ・ゴメスが高い位置、左サイドはイニエスタが下がりジョルディ・アルバが高い位置でスペースを使うという感じ。

 

シュテーゲンに助けられる

今シーズンここまで7連勝、失点もわずかに2点と好調をキープしているバルセロナ。とはいえ、ここまで危なげなく連勝街道を突っ走ってきた印象はない。バルサは何度もテア・シュテーゲンのビッグセーブに助けられている。

この日も、試合開始直後でまだ落ち着いていない試合の中で2本のビッグセーブがあった。

1本目はグリーズマンのニアへの強烈なシュート。鋭いコースへ飛んだが肩で一本で防いだ。2本目もグリースマンのシュート。1体1の状況になってしまったところ、足で防いだ。

今シーズンは前半、特に立ち上がりにバルサはシュテーゲンのセーブに助けられていることが多いと思う。「あれが入っていたら状況は変わっていた」というような流れを変えるほどのビッグセーブが多い印象だ。

シュテーゲンはゴールを守るというキーパーの仕事もこなしながら、バルサゴールキーパーに必須なビルドアップの点も、今シーズンに入ってよくなっている。

昨シーズンにようやく正ゴールキーパーとして1年過ごし、安定感が増してきている。

 

アンドレ・ゴメスが先発フル出場

去就の噂のあるアンドレ・ゴメスが今シーズン初先発でフル出場を果たした。4-4-2で2トップはスアレスとメッシという扱いだが、攻撃時は3トップの右アタッカーというようなポジションだった。

ここで仕事をしたかったアンドレ・ゴメスだが、セメドとのパス交換は多いものの、イマイチリズムが悪かった。サイド深くまでえぐるシーンを作れなかったし、何かポイントとなるプレーができていなかった。

いつもいい動きでバルサを助けるセメドもちょっと動きづらそうな印象で、この試合の右サイドはちょっと死んでいる感じだった。

2枚替えでの交代はこのアンドレ・ゴメスだと思ったが、イニエスタとセメドが下がり、デウロフェウとセルジ・ロベルトが入ってきた。

アンドレ・ゴメスは左インテリオールのイニエスタのポジションへ入り、うまくいっていなかった右サイドをバルベルデ監督が刷新した形だ。

これが功を奏して同点ゴールへと繋がった。見ていると前半にアンドレ・ゴメスとセメドにやってほしかったことをセルジ・ロベルトが一人でやっていた感じだ。質の高いクロスとサイドから中央に入る斜めのランニングでリズムを作っていた。

アンドレ・ゴメスもインテリオールの方がやりやすそうな感じはあった。

アンドレ・ゴメスは今後どうなるだろう。バルサでは選手が多くて飽和状態のインテリオールでポジションを見つけるか、右サイドで頑張るが、はたまたポリバレントに生きる道を探すのか。器用だとは思うし、高さもあるのでチームに残って頑張って欲しいところである。

 

スアレスが同点ゴール

基本的にはバルサのプラン通りに進んでいた試合だったが前半のサウールのゴラッソが重くのしかかった試合だった。

アトレティコの動きは本調子でないように見えたが、1点をリードしていることで精神的余裕があり頑張りきれていた感じだ。

バルサも後半は前がかりになりゴールチャンスを増やすが、メッシのフリーキックがポストをたたくなど、もう一声ゴールには及ばず。

そんな中チームを救ったのがスアレスだった。代わって入ったセルジ・ロベルトのクロスをヘディングで叩きつけた。

これはバルベルデ監督の采配ズバリ当たった形である。右にセルジが入り死んでいた右サイドは活性化。パウリーニョが入ったことにより中央の高さの迫力が増した。

そうした中でパウリーニョの裏で空いたスアレスのゴールだった。

今のシステムだとスアレスがあまり活きない感じがあるのだが、それでもしっかり点を取るところがストライカーである。

 

おわり

バルサの連勝は止まってしまったけれど、アトレティコ相手にアウェーで追いついてのドローならまあしょうがないかなという感じである。

にしてもバルベルデ監督の交代選手の采配は素晴らしい。当たることばかりな印象である。

そんなバルベルデがクラブを去るという噂のあるアンドレ・ゴメスをここへきて初先発そしてフル出場で使ってきたのは何かメッセージがあるんだろうか。