田舎の深夜の道路では、自殺志願としか思えないタイミングで猫が車に突っ込んで来る

先日深夜に車の運転をしていたら、危うく猫を轢きそうになってしまった。田舎ではたまにあることだ。

 

これまでの僕の人生、田舎暮らしの車社会で僕が車で猫を轢きそうになった時の猫の動きは3パターンくらいある。

一つはこちらが全く認識していない上に道路に飛び出して来るパターン。これはもうお手上げだ。これで僕は一度猫を轢いてしまったことがある。

もう一つは道の脇を僕の車と同じ進行方向に走っている猫が突如道路に出て来るパターン。これも危ないが、動く猫を認識しているからブレーキに右足を置くので轢くことはない。急に飛び出してきて急ブレーキを踏んだことは何度かある。

最後に、自殺としか思えないタイミングで飛び込んで来るパターンだ。昨日はそうだった。

道の先に猫の目が光っていた。じっとこちらを見ている。こういう時、車が来るのを十分に待ってからちょうど危ないタイミングで車の方に突っ込んでくる猫がいるのだ。

あれはなんなんだろう。僕は友人の車でも経験しているし、自分の車でも何度か経験している。

本当に、身投げとしか思えないタイミングで、こちらを見計らって道路にすごいスピードで突っ込んで来るのだ。光に反応して来る虫みたいに、引き合っているようにも思われる。

2つ目のパターンでもそうだけど、本当に一番危ないタイミングを見計らって、自殺をするかのように車の方に突っ込んで来るのだ。

 


僕は一度だけ猫を轢いたことがある。第一のパターンで。

交差点を左折してスピードを上げた瞬間に何かが横切り、右の前輪で踏んだ。「あっ」と思ったが間に合わなかった。右足はブレーキにすら行かなかった。

何かはわからなかったが獣だ。多分猫だけど、狸かイタチかもしれない。踏んだ時の感覚とあの音は今でも鮮明に覚えている。「ボシュッ」と聞いたことがない音が鳴った。イメージでは水がパンパンに入った丈夫な皮袋を踏んだ時のような感じだ。車の鉄のボディを突き抜けて鮮明にその音が聞こえてきた。

一瞬で何があったか理解した。猫を車で轢いて殺してしまったのだ。

それまで、道で無残な亡骸は何度も、本当に何度も見たことがあるが、自分で轢いてしまったのはそれが初めてだった。ぎゅっと心臓を掴まれたように心が痛んだ。

 

どうして彼らは自殺志願としか思えないようなタイミングで道路を横断するのだろう。これは未だに謎だ。

轢いてしまうと本当に心が痛いから、深夜に車を運転する時は路肩の光る眼は注意する。「ああ猫がいるなあ」程度ではダメで「あれは突っ込んで来るだろうな」と思って運転していないと本当に危ない。

田舎の深夜の道路では自殺をするタイミングで猫が車に突っ込んで来る。