ゴキブリがいなければ沖縄に住みたい。雪が降らなければ北海道に住みたい。

たまに自分なんてどうでもいい存在だなと思う。これは本当にそうで、独り身だしフリーターだしまだ30代だし、思い立ったら今を全て投げ出して何処へでもいけるんだよなあとか思う。

まあ定期的にくる現実逃避なんだけど。

 

こういう思考に陥る時はほとんどが仕事で嫌なことがあった時だ。人間関係のストレスでもう一から始めたかったり、一人になりたい時だ。今日もそうだ。

こんな時には住むところを変えたいなという考えになる。

 

住みたい場所、まず第一に出てくるのが沖縄だ。

僕は子供の頃は転勤族で全国を割と転々と引っ越して暮らしていた。色々行った中でまた住んでみたいなあと思うのがぶっちぎりで沖縄なのだ。

子供だったから最高だった。海でよく泳いでいた気がする。いろんな魚を見るのが楽しかった。石垣島、黒島、伊江島、砂浜だけの無人島。たくさん行った。両親に感謝だ。

今は「海で泳ぎたい」という気持ちはないけど、沖縄の温かな気候で暮らしたいなあという気持ちがある。

人の気持ちは結構気候に左右されるらしい。南国の人はのんびりしているし、北国の人は真面目でストイックなイメージがある。

毎日が暖かくて裸同然の暮らしなら奔放になるだろうし、毎日が寒くて分厚い服を着込んでいたらちょっと気持ちも落ちてくるだろう。ストレスから脱却するには南国がいいのだ。

 

しかし、暖かい沖縄にも弱点がある。虫が多い。そしてゴキブリがでかいのだ。

僕が沖縄に住んでいた頃はまだ子供だったから虫は平気だった。虫取りとかもしていた記憶はある。だけど大人になった今、虫が大の苦手になっている。とにかくあいつらは気持ちが悪い。

虫の総大将はゴキブリである。僕はゴキブリが最も嫌いだ。黒光りしてい速くて生命力が強い感じ。ぶっちぎりで気持ちが悪い。

というわけで現実逃避して沖縄に住みたいなあと考える時にいつも「ゴキブリさえいなければ沖縄に住むのになあ」という終着点にたどり着いてしまう。

 

ここまで考えるとじゃあ逆に北海道がいいな、と考える。なんせ僕が嫌いな虫がいないのだ。

そして何より飯が安くてうまい。

僕は何年か前に札幌に行ったのだが、確か「なごやか亭」という、見た目普通のどこにでもありそうな回転寿司屋がめちゃくちゃ美味しかった。そしてめちゃくちゃ安かった。

混んではいたけど、こんなに安くて美味しいなら週一で通いたいなあと思った。

観光客が行くような名所ではなくて、北海道民が通う店に行くといいのだ。

飯はうまいし札幌なら大都市で何不自由ない生活ができるだろう。僕は夏に行ったのだけど、カラッとしていて最高の気候だった。

 

しかし、当然冬には雪が降る。それも大量に。関東人の僕からすると想像を絶する環境だろう。道の両脇に雪を避けるための道路があるほどだ。

北海道の家は暖房設備が整っているから家の中では冬でも半袖とか聞いたことがあるが、実際に暮らすなら外に出るしかない。札幌だと地下街が発展しているから大丈夫な気もするけど、それでも外には出る。

よく、夏と冬でどちらが好きか問題で「冬はどんどん着込めるから耐えられる、夏は裸以上脱げないから耐えられない、よって冬が好き」論があるが、僕はこれには異論がある。

冬は着込めるけど、着膨れした動きにくい状態で差し込むような寒さに耐えるという環境は本当に人の気持ちを削るものだと思う。冷たい風を避けるために下を向く。下を向くと落ち込んだ気持ちになる。

暑い時は下を向かない。上を向いて「あちー」と耐えるだけである。同じく辛いなら上を向いている方がいいのだ。

 

というわけで、沖縄と北海道の想像をしたところで僕の新たな棲み家を探す現実逃避の旅はいつも終わりになる。

ここまであれやこれやと考えていると、うまく現実から離れられて意外に現実を受け入れることができる。

 

 

 

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