ハリルホジッチ「こんなに良くない試合は初めて」日本3-3ハイチを振り返る

サッカーW杯出場をかけた争いの結果が続々と報じられている。

なんとオランダがユーロ2016に続き出場を逃し、アメリカも逃した。出場が危ぶまれていた強国アルゼンチンはメッシのハットトリックで出場を決めた。各国ドラマが起こっている。

我らが日本代表はといえば早々にW杯出場を決め、この度のFIFA週間は親善試合だ。10日のハイチ戦は主力を温存し控え選手をテストする機会に当てられた。

 

ハリルホジッチ「こんなに良くない試合は初めて」

その結果は3-3。2-0をひっくり返されての最後に追いついた3-3だ。ハリルホジッチ監督はこの試合を振り返り、「長年監督をして生きて、こんなに良くない試合は初めてだ」と語っている。

2-0まではいい試合だったが、結果的には「W杯はまたグループリーグ敗退だな」と思ってしまうような試合内容だった。

前半はもっとビシッとやれば点取れそうなのにイマイチ、後半は前半の方がマシだったと気づく、という感じだ。

 

ハイチが意外と強い

ハイチは意外に強かった。僕はハイチを知らなかったから、この試合が組まれた時はやる意味があるんだろうかと思っていたけど、蓋を開けてみればとてもいい相手だったと思う。

身体能力があり個人技があるチームにめっぽう弱い日本代表にとっては絶好の相手だったと言える。そこまで荒くなかったし見ていて怪我の心配もなかった。FIFAランクを見てみても、48位で日本とさほど変わらない。

ただ、2-0までは本当に、日本代表の一方的なゴールショーになるなと思っていた。再三ゴールチャンスを作っていたからだ。4-0くらいで前半を折り返して後半に色々試してグダグダ終わっていく試合かなと。そこまでの内容と、アナウンサーが喋るデータを聞いたらそう思った。

ハイチは早々にW杯出場を逃している国であり、半年以上試合もしていない、その上で全体での調整もたった2日間。出場選手がプレーするリーグはキプロスアゼルバイジャンなどリーグ自体の存在を僕は今回初めて知ったほど。プレミアの選手がいると思いきや、なんと4部。

こういう情報を聞き、そこまでのハイチの動きを見ていると楽勝ムードだったように思う。

しかし、徐々にハイチの動きが良くなる。連携とはいえないけど、スピードがあって個人で打開できる。日本代表の控え選手たちのディフェンスであれば2人くらいで打開できる感じだった。

シュートの外れ方はほとんどがゴール一個分上という感じでレベルの低さは感じたけど、1発はあるだろうなという感じだった。実際ハイチの3点目はディフェンスの寄せは甘すぎるけど、スーパーゴールだ。

 

今回のテスト起用は小林祐希がよかった

このハイチ戦、そしてニュージーランド戦にも中盤で出場したオランダ、ヘーレンフェーン小林祐希という選手は僕は初めて見たのだけど、とても好きな選手だった。日本代表でいちばん好きなプレースタイルの選手だ。

中盤で動き回ってパスを引き出し簡単に叩いてリズムを作る。縦パスもサイドチェンジもできる視野の広さとキックの精度があった。このプレースタイルでは日本人では抜けていると思う。小林が中盤を作っている感じだった。

小林が抜けた後半は、引きこもるハイチに対して日本の中盤は選手一人一人がボールを持つ時間が長くてリズムが生まれていなかった。

こうなると動きがなくなってタイミングも難しいからディフェンスラインの裏に斜めに走り込む前線の選手もいなくなる。ショートパスばかりでサイドチェンジもない。そもそももっとパススピードがあればいいんだけど。

 

W杯本線の中盤の構成は、やっぱり長谷部必須の後2人は誰だということになりそうだ。

現実的には山口、井手口のディフェンス力に優れた選手を置いて長谷部と3人で耐えるサッカーが勝ち点に最も近い気がする。

とはいえポゼッションサッカーなら小林祐希が面白いと思う。僕は今回の親善試合2試合で小林祐希は代表当確だなと思った。今度はフル出場するところを見てみたい。