にゃんこスター現象を考える。結成5ヶ月でキングオブコント2位の衝撃

キングオブコント2017は大阪で売れっ子のかまいたちの優勝で幕を閉じた。かまいたちのネタは2本目で今大会で最も高い点を叩き出し、文句なしの優勝だ。

しかし、今後「キングオブコント2017といえば?」と聞かれるとほとんどの人が「にゃんこスター」と答えるだろう。にゃんこスターはそれくらいインパクトを残した。

 

結成5ヶ月でキングオブコント2位の衝撃

初の女性ファイナリスト、その上23歳という若さ、そして事務所無所属、何と言っても結成5ヶ月というキャリア。話題性だらけのにゃんこスター

これで大会で2位になったのだから売れない理由がないだろう。会場のウケだけではなく結果も出ているし、審査員の松本と三村からは97点で、その日の最高点をもらうというお墨付きを得た。

にゃんこスターには早速仕事のオファーが殺到しているようだ。事前に決まっていたライブを9本もキャンセルしたという話もある。

早くもかまいたちの優勝が霞む売れっ子ぶりである。

 

お笑い賞レース、2位が売れるの法則

キングオブコントで優勝して売れていったコンビはあまりいない。まあ最近だとコロコロチキチキペッパーズくらいだろうか。シソンヌ、かもめんたる、ライスなどのコント師のラインは全く売れていない印象だ。

キングオブコントにかかわらず、Mー1などのお笑い賞レースでは、優勝した組ではなく2位になった組が売れるという法則がなくもない。

Mー1の2008年の優勝者はノンスタイルだが2位のオードリーの方が話題になった記憶がある。2010年も笑い飯が大会の10年目で最後を締めくくるような有終の美の優勝を果たしたが、2位のスリムクラブの方が衝撃で印象に残っている。

2位だから売れるというわけでもないけど、優勝するよりも大会まず世間に知られて、そこでインパクトを残した方が売れるという事実はあるだろう。

 

にゃんこスター現象を考える

にゃんこスターのコントは面白かった。笑えた。僕の考えでは2本目も考慮すると大会2位はちょっと疑問だけど、1本目は抜群だった。

けれども、このにゃんこスターが大会のトップバッターだったら結果は違かったのだろうと思う。にゃんこスターは7番目に出て来た。そして、設定の妙を作り出し作り込まれたコントに食傷気味だった観客の心にズバッとハマってきたのだ。

これについてはRー1でハリウッド・ザ・コシショウやアキラ100%が優勝した空気感と同じものを感じた。

作り込まれたもので食傷気味になった時に、バカバカしくて絵面が面白いものが来てくれると人は笑うのだ。

笑いは緊張と緩和というが、作り込まれた笑いがある意味で緊張を生み出していて、にゃんこスターがその緊張を緩和したから大爆笑が生まれたのだ。

とすると、やっぱり順番は大きく影響すると言える。ただ、笑い疲れるという現象もあるから、出番が後ならいいという単純なものでもない。組み合わせの妙だ。そしてこれは個人のお笑いの実力ではどうしようもないものだ。

 

おわり

にゃんこスターが天下と獲ったらお笑いは次の局面に入る」と集院光は言っていた。

確かにそういう空気はあると思う。ザコシショウやアキラ100%のRー1優勝や今回のにゃんこスターインパクトは一つの流れだと思う。

かつてダウンタウンが作り上げて来た、発想の笑いや作品の笑い。これによって作品性が高まって来て芸人の地位もあがったりして来た。作り込みがすごすぎて笑いというより感心することもあったりする。

これが行くところまで行ってしまって、また子供の頃のような「おっさんの裸って面白いよね、下ネタって面白いよね」というような単純な笑いに戻って来た感じがある。

 

 

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