日野皓正ビンタ体罰問題で、年末ガキ使「笑ってはいけない」ビンタがなくなる?蝶野「オファーがあってもビンタしない」

ちょっと前に世界的なジャズトランペット奏者の日野皓正氏がコンサート中にドラムを演奏していた中学生に往復ビンタをするという事件があった。

これが各所で話題になっていたが、なんと年末のガキの使いの『笑ってはいけないシリーズ』にまで影響が及びそうな事態になっている。

 

日野皓正ビンタ体罰問題

そもそも日野皓正の往復ビンタ事件というのはどういった事件だったか。

日野氏は2005年から毎年、世田谷区教育委員会が主催する体験学習で講師として中学生にジャズを教えているらしい。その発表会が8月20日に行われた。そこでドラムソロをやめなかった少年に対して指導として日野はビンタをして止めたというものだ。

最初はドラムスティックをとりあえげて演奏をやめさせた日野だったが、それでも手でドラムを叩いてソロをやめない中学生に対し、最終的にビンタをしていた。

この事件は映像も残っているし、体罰の問題を考えるにはうってつけの事件だった。というわけで各所で取り上げられていたのだ。

さらに、ビンタを受けた中学生とその父のコメントも出ている。「日野の指導は間違っていないかった、反省している」とのこと。

指導が伝わったということで、日野の行動に関しては肯定的な意見が多いような印象がある。僕が見ている『ワイドナショー』でも松本やバカリズム体罰について肯定的な意見だった。

基本的には、「自分たちの時代も体罰はあり、そのおかげで自分たちは成長できた」という論理である。昔はこうだった、それで良かったから今も昔と同じでいいじゃないかという理論だ。

 

蝶野「体罰絶対反対」

日野皓正往復ビンタ事件に否定的な立場を取っているのがプロレスラーの蝶野正洋だ。蝶野といえば毎年大晦日の『笑ってはいけないシリーズ』で月亭方正に対する理不尽で強烈なビンタでおなじみの人である。

プロレス界という厳ついイメージのある世界で育った蝶野は意外にも体罰は絶対反対の立場なのだという。

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「言葉で伝えなくちゃ意味ないんですよ。俺はこれまで親に殴られたことも、先輩のアントニオ猪木さんに叩かれたこともない。『手は出さず、口を出す』という指導を受けて大きくなったつもりなので、後輩への体罰も、自分の子どもに手を上げることも絶対にしません」

蝶野は世代的には体罰があった時代の人だと思うが、自分自身は体罰を受けたことがないらしい。だから体罰反対の姿勢なのだ。

 

体罰はあっていいのか

僕の世代はちょうど体罰が問題視された時代だった。そんな時代の空気を生徒たちは理解しているから、僕の中学生の時は生徒の立場の方が強かったと思う。「殴ってみろよ、殴れないんだろ?」的な世界観があった。くそである。

僕としては蝶野と同じように体罰反対の立場だ。体罰容認側の論理としては「殴らなきゃわからない奴もいる」という感じだが、何も殴る必要はないと思う。ただ、口だけというのも難しい気はする。

今回の日野皓正の件でいうと、スティックを取り上げるまではいいと思う。それで「演奏をやめろ」とう指導は伝わったはずだし、そのあとはビンタではなくて、背後から羽交い締めにしてステージから退場させればいいだけではないだろうか。

体罰が必要な状況というのは僕は遭遇したことがないしあまり想像できないのだけど、多分「口で言っても効かない時」だろう。そういう時は体罰、いわゆる暴力じゃなくて、ただただ排除すればいいだけだと思う。教室から出す、学校から出す、など。

社会はそういうふうに回っている。法に触れれば捕まって社会から排除される。それと同じでいいんじゃなかろうか。体罰でなくて排除によって社会性を学べると思う。

 

年末恒例のビンタが、、、

さて、この問題が広まってしまい、僕らのエンタメに影響しようとしている。蝶野は今回の事件を受けて、

「今回の件が論争を呼んでいますし……今年はオファーがあってもビンタはしません」

とコメントしているようだ。これはガキの使いの年末恒例の蝶野ビンタが行われないという悲しい発表である。

このコメントは松本の耳に届くだろうか。『ワイドナショー』で取り上げるだろうか。

今年はマンネリ化する「笑ってはいけない」シリーズに何か動きがあるかもしれない。あんなに笑えるビンタはこの世界にどこにもないと思うので、あれだけはなんとかやってほしいと思うのだが。