【ガキの使い特番「スマホなしで待ち合わせ」】この企画のファタジスタ、ココリコ田中

17日に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の「笑ってはいけないシリーズ」を除くと実に12年ぶりとなる特番が放送された。

企画は「スマホなしで待ち合わせ」。レギュラー放送でも何回もやっている最近の当たり企画だ。地味なので特番でやるような企画じゃないと思うけど、僕は好きな企画である。

 

絶対に集合しなくてはいけない!スマホなしで待ち合わせSP!

スマホなしで待ち合わせ」という企画は、最初に「高いビル」とか「有名な橋」とか、ふわっとしたお題が提示される。そして各自が独断でそのお題をイメージする場所に向かい、全員合流を目指すというもの。

相談NGで移動中も連絡を取り合うことはできない。場所を思いつかなかったとしてもスマホなどで調べてはいけない。場所は都内限定だ。

各自のイメージの行き違いがあって、個性が見える面白い企画である。

 

今回は特番ということでレギュラー回からアップデートされていた。まずチームバトルになっていた。ゲストを含んだ松本チームと浜田チームに分かれて、どちらが早く全員合流できるかを競う。

  • 松本チーム

松本人志月亭方正遠藤章造伊勢谷友介滝沢カレン

  • 浜田チーム

浜田雅功田中直毅ピエール瀧川口春奈加藤諒

番組宣伝で来た役者とバラエティ班の組み合わせといった感じである。ピエール瀧はこの企画のレギュラー放送で「TSUTAYAといえば?」のお題で田中が向かった先のTSUTAYAで偶然プライベートで訪れていた時に出演していたという繋がりがある。

もう一つ追加のルールはジョーカーの存在だ。この10人にもう一人蛭子能収が加わり、単独行動をする。蛭子さんにも同じお題が提示され、蛭子さんと待ち合わせ場所が同じになった場合、その時点で何人かメンバーが揃っていても、また分かれなければならないというルールだ。早い話、蛭子さんに出会うと振り出しに戻ってしまうのだ。

蛭子さんの感性のズレがあってこそのジョーカーとしての存在は面白かった。

 

この企画のファンタジスタ、ココリコ田中

過去のレギュラー回では田中のズレっぷりが目立つ。どうやらみんなとの感性が違うらしい。とはいえよく見てみると、田中のイメージする場所はわりと筋は通っていてもっともなことが多いと思う。今回はお題に対しての一般アンケートなども出ていたが、都内に住む人の一般的な感覚ともそうズレていなかった。

だた、運がなく(今年離婚が原因?)、苦手なお題では全く見当違いのところにいってしまうので「この企画は田中が問題児」という印象がついてしまっているのだ。

今回もその才能を遺憾なく発揮していた田中。なんと、最後まで浜田チームの誰一人とも出会わなかったしかし、それ以外の松本チームの全員、そしてジョーカーの蛭子さんとは出会っているのだ。逆張り逆張り。全て裏目。勝負はダメでもバラエティ的には最高。もはやこの企画の申し子とでもいうべきか。

結局田中は相手チームのレギュラーメンバー、松本、遠藤、月亭とは2度も会い、相手チームのゲストの伊勢谷友介滝沢カレンにも1度会った。けれども浜田チームとは最後まで誰一人とも出会わなかったのだ。

きわめつけは最後のお題の「都内の遊園地」だ。このお題では、この日の出演者が全員東京ドームシティーに集まっているのにもかかわらず、田中だけは花やしきにいた。しかもそこにジョーカーの蛭子さんがやってくるという始末。バラエティ的には最高の幕切れだった。この企画の田中はまさにファンタジスタである。

この企画はガチではあるが、集まる場所の難易度設定によって結構流れを作れるのだと思う。制作側としては、多分最後の「遊園地」のお題では誰もが東京ドームシティーにくるからそこへ全員集まったのち、蛭子さんも来てしまって振り出しに戻って終わり的な画を狙ったんじゃないかと思う。画的には最後は全員揃った方がいいからだ。

その画をひっくり返してしまう田中と蛭子さんは素晴らしかった。

 

松本が老害として扱われる

もう一つこの特番で面白かったのが、松本が老害として扱われていた点だ。

「高いビル」とのお題にサンシャイン60に向かう松本。他の出演者たちは行き先を考えている時に口々に「サンシャイン60もあるけどさすがに古い」と話していた。浜田も真っ先にサンシャイン60が出ていたが結局向かったのはミッドタウン。そこでピエール瀧川口春奈と合流していた。そんな中、サンシャイン60で一人たたずむ松本の画が面白かった。

レギュラー回では松本に意見の強さがある。「自分が正しい」ということを曲げず、他がズレていると言って聞かない。僕はレギュラー回の過去4回全て見ているが、その感じはいい加減マンネリ気味だった。

そういえばレギュラーは全員芸人で全員が45歳以上である。その集団で松本の意見が強いのは当たり前といえば当たり前である。そこへ今回は特番でゲストが入ったことにより、そのマンネリ化が打ち消されていた。若者など感性が違う人も入って来たことで、松本成分が相対的に薄まっていたのだ。

その後、「有名な橋」というお題で、滝沢カレンには「松本さんはサンシャインとか古い事ばかり言ってるから日本橋に来そう。レインボーブリッジは多分知らない」と言われ、伊勢谷友介にも「松本さんだけを狙って日本橋日本橋は日本の始まりやからとか言いそう」とボロクソに言われている。もはや老害として扱われているのだ。

実際その通り日本橋で無事出会う3人。伊勢谷の予想的中。松本は移動のタクシーの中で「だって全部日本橋から始まってんねん」と低いトーンで真面目に語っていた。 

 

最後に、雑感

今回の特番は僕はかなり面白く見れた。特番用にアップデートされたルールも面白かったし、ゲストのチョイスも結果的に良かったと思う。特に松本が古いといじられ役になっている感じが面白かった。

ロケがお昼をはさんで夜まで及んでいるガチンコ感も良かった。この企画は移動がメインなので時間がかかるのだ。そして全員集合できれば一つのお題でも終わるが、集まれなければ延々と繰り返すことになる。最後、ジョーカーに出会い振り出しに戻ってしまった時の移動で川口春奈が「マジでもういい加減にしろよ」的な、テレビであまり見られない表情を浮かべていたのがガチンコ感が伝わって来て面白かった。

ただこれをやってしまうともうレギュラー放送での「スマホなしで待ち合わせ」は難しいのかなと思う。今後あっても物足りなさを感じそうだ。レギュラーメンバーでいえば、最初のお題でダウンタウンが揃っているし、ゲストがいなければかなり早い段階で全員が合流していた。都内限定なのでお題も減っていくだろう。

今後はスペシャルで放送があるのだろうか。あるとすればゲスト次第になるだろう。今回にはいなかった、レギュラーメンバーより年上の大御所(梅沢富美男とか)を入れると面白そうだ。

 

 

slices.hatenablog.com