『ハンターハンター』34巻 ヒソカ対クロロは、ある意味では単調なバトル

冨樫義博が久しぶりに復活し『ハンター×ハンター』がようやく再開した。すぐに単行本の最新刊、34巻が発売され話題になっている。

ハンター×ハンター』もう連載20年になろうかという超大作だが、僕はつい3ヶ月前ほどに一気読みしたばかりの新参である。

34巻ではヒソカvsクロロの天空闘技場でのバトルがまるまる収録された大満足の1冊だった。

 

クロロの印象が変わりすぎている件について

能力を奪われて物語から退場していたクロロが久しぶりに登場した。その顔が表紙にデカデカと描かれているのだが、以前とはかなり変わった印象だ。

髪型が変わったのはいいとしても、目が大きくなりどこか女性的な感じがある。幼くなった印象もある。

クロロに関しては旅団のボスとして満を辞して登場した時の印象が強い。一人だけ絵のタッチが違くて明らかに他のキャラクターとは違う存在感があった。30代後半くらいのダンディなキャラなのかなと思っていたが、違うようだ。

ちなみにクロロ初登場の8巻表紙と最新刊34巻表紙↓

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34巻のヒソカとの対戦では髪の毛の描き方も変わっていた。『デスノート』の小畑健が書くような白黒でつやっつやな感じの髪だ。

髪の描き方も衣装のデザインも本を持っている佇まいからも、クロロ=ルシルフルというキャラクターはデスノートへのオマージュなのだろうと思う。

 

ヒソカvsクロロ。ある意味では単調なバトル

ヒソカvsクロロのバトルに関しては、少年漫画とは思えないセリフの多さで非常に内容の濃いものだった。能力バトルの複雑さここに極まれり、という感じだ。

 

僕はクロロというのはハンターハンターの中でも嫌いなキャラクターである。なぜならチートキャラだからだ。他人の能力を奪い、本に閉じ込めて自由に使えるという能力。しかも最新刊では2つの能力を同時に使うこともできるようになっている。

これはちょっと大げさにいってしまえば「なんでもあり」の能力である。今後、どんな画期的な能力が出てきたとしても、クロロはコピーさえできればその能力を使うことができるのだ。キャラクターの個性が売りの能力バトルものでは、物語の最後の最後に出てくるような能力だと思う。念能力バトルにおいてはラスボスと言えると思う。

クロロの初登場時のヨークシン編ではこの能力にゾクゾクしたが、今後物語に長期にわたって登場するとなるとちょっとチート能力で狡すぎるので白ける感じもある。

だから『ハンター×ハンター』にクロロが出てきて能力が開示された時点で「このキャラが出てくるのは早すぎるな」と思っていた。

 

34巻では能力的にも最初から有利すぎるきらいのあるクロロが「100%勝つ」といった通り、そのまま普通にヒソカに勝ってしまった。

よくここまで考えるよなあという能力バトルの複雑さはあったけど、バトルとしては一方向な感じで最初から最後までクロロ優勢で進みそのまま終わった印象なので、展開は派手だったけどある意味では単調な感じがした。個人的にはのめり込めなかった。

とはいえ、その先の展開がアツかった。ヒソカは復活し、旅団ハンターとして活動を始める。ヒソカはクロロ戦でパワーアップした感がある。この先も物語のジョーカーとして面白い存在になりそうだ。クラピカとの共闘もあるだろう。

 

おわり

さて、気になる35巻はいつになるのだろう。少年漫画なら年間に3冊くらいはでるイメージがある。週刊連載なら3ヶ月程度で単行本1巻分くらいにはなるだろう。

けれども復活したとはいえ、冨樫義博がそんなわけには行かない、のだろうな。

ヒソカもそうだが、今後のクロロの立ち位置も気にあるところだ。念能力で物語を紡ぐには、能力がチートすぎて早く出てきすぎたラスボスという印象のクロロ。暗黒大陸編ではキメラアント編のように念能力の重要性が下がりそうなので、どう絡んでくるのか楽しみだ。

 

 

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