【クレイジージャーニー】アジア20カ国でプレーした流浪のプロサッカー選手の経験談が面白い

毎度毎度、どこから見つけてくるんだというようなクレイジーな人材を発掘してくる『クレイジージャーニー』。

6月8日の放送ではなんとプロのサッカー選手がクレイジージャーニーとして登場していた。これまでアスリートはたくさん出てきたけど、知らないスポーツばかりだった。サッカーほどメジャーなスポーツは初めてだ。『クレイジージャーニー』らしからぬ異色の回だと思う。

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アジア20カ国でプレーする流浪のプロサッカー選手

日本人で世界を相手に戦うプロサッカー選手ということで、サッカーを少々見ている僕も知っているかなと思ったが、全く知らない方だった。

今回クレイジージャーニーとして登場したのは伊藤壇という方。元Jリーガーで、その後はアジア各国でプロサッカー選手とし契約をしてプレーしているらしい。

 

海外サッカーといえば、まず欧州である。世界○大リーグなんて呼ばれ、スペイン、ドイツ、イタリア、イングランドなどのプロリーグが有名だ。技術戦術すべてのレベルが高くて、素人が見ても玄人が見ても楽しめるサッカーをしている。

近年では日本人も認められ、チャレンジできるようになってきた。欧州トップクラスのリーグで出場できていれば自動的に日本代表に選ばれる。欧州リーグはそんな位置付けだ。つまりサッカーの最高峰。サッカー選手の誰もがめざす頂点なのだ。

 

しかし伊藤壇は欧州は目指さなかった。そのサッカー人生をアジアのリーグに捧げたのだ。アジアのリーグなんて日本人は誰も知らない。せいぜい中国くらいだろう。

アジアはサッカー先進国ではない。サッカーの環境も整っていないし、レベルも低い。けれども、誰も知らないというのは大きな価値である。誰も知らないアジアのサッカーを知っている伊藤の経験談はめちゃくちゃ面白かった。

 

伊藤壇のこだわり

伊藤はアジアの国々、20カ国でプレーしている。その国は東ティモール、ネパール、ブルネイ・ダルサラーム、マカオなどなど、「プロリーグあるの?」というような国々である。

当然、有名なリーグじゃない。というわけでレベルも収入も落ちる

ここで伊藤に一つこだわりがある。それは「オフシーズンでもサッカーのプロ契約の収入だけで暮らせる」ということ。つまりサッカーだけで飯を食えるか否か。これを条件としてアジアのサッカーリーグを回っているらしい。

さらに、アジアを1年1カ国という自分ルールも設けて回っているという。中には収入と待遇がすごくいい国もあったが、お金よりも1カ国でもアジアの国でプレーしたいという思いがあるらしい。

 

東ティモールでの経験

クレイジージャーニーでは現在20カ国目の挑戦となっている東ティモールのチームに所属する伊藤に帯同。ここでも当然プロとしてサッカーの収入だけで暮らしていける生活を送っている伊藤だが、そのサッカー環境は決していいものではなかった。

アウェイの試合の移動では、ろくに舗装もされていない砂利道をゆくトラックの荷台で2時間。砂埃がすごい。下手したら試合よりも消耗するんじゃなかろうか。

試合前日に着いた現地では誰かの家のだだっ広い部屋にマットレスだけ置かれていて、選手全員そこで寝る。個室なし。こんな環境だからマラリアデング熱の被害よくあるんだとか。

試合の映像もあった。500人ほどだが意外と観客も入っていて盛り上がっていた。

ピッチは芝生がかなり深そうで整備のレベルも低そうだった。肝心のプレーはめちゃくちゃ荒かった。飛び蹴り肘打ちなんでもござれだ。サッカーとして楽しめるかというと疑問に思ってしまった。

伊藤はこんな環境の中、助っ人外国人としてチームを牽引。きっちり存在感を見せ、チャンスメイクしていた。

 

国によって大きく違う環境

アジアでも国によって環境が全く違って、その体験談がめちゃくちゃ面白かった。

最も環境が悪かったのがネパール。ここではとにかく電力が不安定なようで大変だったらしい。地形と経済的理由から慢性的電力不足だったのだとか。

ピッチにはラインがなく、芝が剥げているところがラインだと。そして牛のうんこが落ちているらしい。そんなところでやっているサッカー、ちょっと見たい。このようにネパールは環境は悪かったが、いい人たちばかりだったようで、今でもいい思い出しかないのだという。

 

最も待遇が良かったのがブルネイ・ダルサラーム産油国で国民の税金、医療費、教育費すべて無料の国だ。

国王の甥っ子が所属するチームに入ったという伊藤への待遇はすごかった。4つのベットルームがある家でメイド付きの生活。支給された車はポルシェ。その後もレンジローバーBMWなど乗り継いだらしい。甥っ子にいいパスを供給するとベンツがもらえたこともあったのだとか。

1年だけの所属でこれだから、ちょっと想像を絶する豪華さだ。

 

おわり

伊藤壇の経験は誰もやったことのない貴重な経験である。プロサッカー選手で20カ国でプレーした人など伊藤以外には存在しないだろう。

サッカーというどこの国でもやっている超メジャースポーツだからこそこれだけ国によって幅があり、幅があるからこそ面白い。そこに目をつけた伊藤は頭のいい人だなと思う。

伊藤は選手としての引退も考えているようだが、その先は指導者としてアジア各国を回りたいと語っていた。