ワイドナショーが宮崎駿の引退撤回のニュースで、ネットのジョークを取り上げる

スタジオジブリ宮崎駿監督が正式に引退の撤回を発表した。

www.huffingtonpost.jp

引退会見は『風立ちぬ』の頃だから思えばもう3〜4年ほど前のことになる。それが2017年の2月に「もしかしてまたやるかも?」と噂され始めた。これに対して世間的には「知ってた」というリアクションだ。

もはや引退詐欺ということでもなく、通過儀礼というか、宮崎監督にとって引退というのは映画の発表とセットになっているわけである。

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ワイドナショーがネットのジョークを取り上げる

5月28日放送のワイドナショーでは宮崎駿引退撤回のニュースを取り上げていた。 ここではネットのジョークをもとにトークを展開していた。

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86年 ラピュタ「人生で最高に引退したい気分」
92年 紅の豚「アニメはもうおしまい」
97年 もののけ姫「100年に1度の引退の決意」
01年 千と千尋「引退してシニアジブリを立ち上げる」
04年 ハウル「ここ数年で最高の辞めどき」
08年 ポニョ「体力的にも本作が最後の長編になるだろう」
13年 風立ちぬ「出来は上々で申し分の無い引退のチャンス」

面白い。なかなかいいセンスである。毎年のボジョレ・ヌーボーの出来をコメントしているもの(毎年、絶妙なキャッチコピーをつけるボジョレー・ヌーボー|エンジョイ!マガジン)をもじった形だ。

これを取り上げてワイドナショーではトークが盛り上がっていた。「引退宣言!?」と書いてあり一応「?」はついているものの、これはネタ、つまりジョークであるということはワイドナショーでは言っていなかった

 

ワイドナショーでのこの取り上げ方は、事実もちょっと混じっているからタチが悪い。2008年のポニョなんかは事実だったような気がするが、次の『風立ちぬ』での「申し分のない引退のチャンス」なんて明らかにジョークだ。言葉として面白い。宮崎駿がこんないい方するわけないだろう。

テレビ局がネットで話題になっていることを放送するというのはもうありふれたことになったけど、全く裏取りせずにこのように取り上げてしまうというのは問題があると思う。これを取り上げるなら、「引退宣言が多い宮崎駿監督に対してネットではこういうジョークも言われていますよ」っていう扱いが落とし所だろう。

最初からジョークとして扱われればよかったものの、ネット上のこのジョークを知らない人が初めて見たとすると、宮崎監督の印象が悪くなってしまうだろう。ワイドナショーは日曜午前のテレビというメディアなので、これを初めて知る人が多かっただろうし、ネタだと知っている人は少なかったんじゃなかろうか。影響力は少なくないだろう。

 

元ネタの人がツイート

このジョークの元ネタである人がツイッターでこのことについて言及している。責任を感じている模様だ。

嘘のツイートというかジョークのツイートなのだ。

ジョークはジョークとして存在してもいいと思う。それが巡り巡って事実と誤認されかねない形でテレビで放送されてしまったのが問題なのだ。ちなみに東スポなんかでも扱われていたらしい。

 

おわり

まあこれはメディアの問題である。テレビのように電波という権力を持った公共性のあるメディアが、ジョークをジョークとしてではなく、事実と受け取られかねないようにして放送してしまうというのはちょっと問題があるとは思う。

ただ、宮崎駿引退というのは話題としても面白いしネタとしても面白い。ワイドナショーもテレビ番組としては十分に面白かった。この辺はグレーゾーンを漂っているのがやっぱり面白いことでもある。

元ネタをツイートした方はフジテレビへ訂正を求めるメッセージを送ったという。まあなんというか、大事にならなければいいなと思う。

 

 

 

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