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夫婦関係を円満に続けていく秘訣を書いた漫画が人間関係にも参考になる。人と人とは分かり合えない。

言葉を尽くせば人と人とは必ず分かり合えるはずだという立場に立つか、言葉を尽くしても結局他人とは分かり合えないのだという立場に立つかでコミュニケーションの仕方は変わってくる。

 

ツイッターで夫婦関係を円満に続けていく秘訣を書いた漫画が話題になっていた。

この夫婦は後者だ。妻は他人ということを絶対に忘れないと言っている。特別な人であるのは変わりないことだけど、どこまで行っても他人であるから、分かり合えないからこそ、礼節を重んじ丁寧に接するすことが大切というわけだ。

 

付き合うことになった、夫婦になった、そこから急に身内になってお互い分かり合えるというわけではない。分かり合えると思ってしまっては、この漫画に出てくる例のように

「妻なんだから料理くらい作れよ」

「夫なんだから全部支払ってよ」

「友達ならこれくらい普通でしょ?」

「恋人ならそれくらいやってくれてもいいんじゃない?」

などなど、相手に過剰に求めていってしまう。最初は小さな欲求だったとしても、その時に礼節を重んじなければ、「やってくれて当たり前、だって身内だもの」となり、その思いはどこかでラインを引かなければエスカレートしてしまうだろう。

そうしてお互いが相手に過剰に求めるようになる。そして、そんな風に求められるのは負担だから亀裂が入って崩れていってしまうのだ。

 

このことをわかっていれば人間関係はきっとうまくゆくのだろう。忘れてはならないのは「他人と自分とは違うので分かり合えない」ということだ。

育ってきた環境も違えば性別も違えば能力も違えば年齢も違う。全く同じ人というのは存在しない。あらゆるものが違う人と分かり合えるなどと思わないことだ。お互いに。

でもこれは、この漫画が言っているように、余所余所しく他人行儀な関係を築けというわけではない。お互いが、分かり合えない他人であるということを忘れなければいい。そうすることで分かり合えないからこそ、落とし所をどうやって見つけようか?という姿勢になる。この姿勢が人間関係に必要なことなのだ。

 

僕は独身であるし人と付き合った経験もほんのちょっとだし、この漫画の立場にないが、他人のような身内のような関係性はバンドメンバーによく感じる。バンドメンバーは好きな音楽を共有しているし、運命も共有しているような関係性だけど、身内ではなく他人なのだ。違うところの方が多い。曲を作る上で全てのメンバーの意向を全て実現できるということはない。というところから始めないとたちまち喧嘩になってしまう。

 

他人ではない関係であるし、人間は分かり合えるからこそ、言葉を尽くせば相手を変えられると思っていたりする人がいる。しかしそれでうまくいくなんてことはほとんどないと思う。分かり合えないからこそ相手の意見も尊重し、お互いがそうすれば他人同士の落とし所を見つけていって人間関係はうまく回っていくのだと思う。

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