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嫌いな上司をどんどん嫌いになっていくのは、自分の方に問題があるという話

僕は5月が好きだ。一年のうちで一番好きな月である。何をするにも過ごしやすく、心地よい気候だから好きなのだ。休みの日はずっと家にいる僕でも、思わず外に出たくなる時すらあるほどである。

ただ、この時期は寒かったり暑かったり、1日の寒暖差が意外にあったりする。

僕は屋外の仕事もある肉体労働をしているので、気候は常日頃気になるところである。今日は半袖で行くか長袖で行くか、ちょうど今の季節はどちらにするか日ごとに悩む季節である。仕事で動き始めると暑いから半袖の腕に脱ぎ着しやすい上着か、それともずっと長袖で上着は着ないか、選択肢は様々だ。

 

仕事は転々と仕事場が変わる現場作業で、現場までは作業車で移動する。おっさんすし詰めハイエース移動である。 気の合うおっさんと相乗りだといいけど、嫌いなおっさんとだとこれは結構憂鬱な時間だ。そんな時はいつもiPhoneKindle本を読んで時間を潰している。

今日は嫌いなおっさん上司と相乗りだった。僕とは何もかも合わない人だ。この人は自己啓発本の腐ったような人なのである。ポジティブシンキングが目的になっているタイプの人である。ポジティブシンキングはいいことだけど、はき違えると周りの人は迷惑なのだ。ポジティブシンキングであるがゆえミスを前向きに捉えるのはいいのだけど、原因などに目を向けない。最悪の事態を想定しない。他には人の話を聞かないですぐにマウンティングしたり、声が異常にデカかったりするところが嫌いだ。嫌いな理由はどんどん出て着てしまうのでこの辺にしておく。

 

そのおっさん上司がハイエースを運転していた。僕は助手席に座り後ろには新人のおっさん。この日は夜勤だ。昼間はまあまあ暖かかったが夜は少し肌寒かった。 おっさん上司は今の時期にマッチする上着を持っていないのだろう、いつも冬に着ているジャンパーを着ていた。

出発してほどなく、おっさん上司は暑かったのだろう、運転席側の窓をいきなり全開にした。何の前触れもない暴力のような風が勢いよく車内になだれ込む。

風の強さに一瞬驚いたが、暴力の後に痛みがくるのと同じように、少し遅れてきたのは5月のカラッとした心地よい風だった。とはいえ、心地よいのは最初の10秒程度。すぐに寒さを感じ始める。そして同乗者のことを考えないおっさん上司に嫌気がさす。

まず、同乗者に一言の断りもなくいきなり窓を全開にする神経を疑う。ちょっと開けるくらいならいいけど、ボタン長押しの全開である。

次に、あんたがが冬物のジャンパー着てるからだろ、と思う。まずあんたが季節はずれのジャンパーの前を開けるか腕をまくるか脱げよと思う。お前がこの季節に合わせていないから暑いのだ。皆この季節に合わせている。僕は半袖の上に薄手のウインドブレイカーだし、後ろのおっさんなど半袖だ。

 

そんなことを思っているうちに「ああやっぱ俺はこの人嫌いだな」と再確認する。 しかしまあ、一言言えばいいだけの話だ。「ちょっと寒くありません?」って。ちょっと仲がよければ「いや、お前が脱がんかーい!」とがつっこめばいい。

ただ、僕にはこれを言えない。いうよりも先に、どうせ言っても聞かないだろうと思ってしまうのだ。 春の陽気にもかかわらず冬物のジャンパーを着て、暑いからと同乗者に何の断りもなく急に窓を全開にするような輩に、何を言ってもしょうがないのではないか思ってしまうのだ。

これは完全に僕の問題だ。僕が勝手に相手の人格を判断して想像しているだけである。それは分かっている。わかっているけど言えない。「ちょっと寒くないですかね?」と一言言えばいいだけなのに。これは僕の意固地さの問題なのだ。

 

結果、寒さに我慢。現場に着くと体は冷えていてやる気が出ない。テンションが下がった状態で嫌いな仕事を嫌々やる。精神衛生上よろしくない。そして、またおっさん上司のことが1つ嫌いになっているという現実である。

自分の問題だと分かっているのに意固地になっているので言えない。他愛もないことだけど、こんな日常の一コマに、自分の性格のダメなところが出ているなと思った。これでは自分で自分の首を絞めているようなものだ。

 

 

 もう一度この本を読んで頭を冷やしたい↓

slices.hatenablog.com

 

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