茂木さんが指摘する「お笑い芸人の空気を読む笑い」は日本社会でもよくあること。

1ヶ月ほど前、茂木さんの「日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン。」というツイートに、芸能人が皆よってたかって噛み付いていた。

それもひと段落した感があったが、この人がまだ残っていた。オリラジの中田敦彦である。

彼は炎上芸人の一人だ。僕はそれほど知らない人なのだけど、今回のブログは素晴らしかった。彼の意見に共感したし、なるほどなと思った。

 

お笑い芸人の「空気を読む笑い」の原因

茂木さんが批判していた上下関係や空気を読んだ笑い。これは「ああ、ひな壇系だな」とパッとイメージしやすいものだ。ただ、「空気を読む笑い」とは曖昧な表現でもある。この状態を中田がさらにもう一歩深く現状を分析していたのがわかりやすかった。

タレント同士の力関係があまりにも強く画面に出てしまっているのは事実だと私も思います。なぜそうなのかというと、MCの権限が非常に強いフォーメーションの番組が圧倒的に多いからなんですね。それはMCの好き嫌いが非常に強く場の空気を支配している構造であり、多くの場合キャスティングをも支配する仕組みなので、ゲストやレギュラー陣はMCに気を使わざるを得ない。

中田は、空気を読んでしまう現状は番組の構成に原因があると言っている。決して芸人批判はしていない。このような構成の番組が多すぎることに問題の一端があるという見方だ。

それにしてもキャスティングも支配する仕組みってテレビのMCの権力すごいな。

 

日本社会でもよくあること

オリラジ中田の空気を読む笑いの分析は、一歩引いてみると、日本社会によくある風景に思える。そのまま重なっている。

会社組織に入り、下から始めれば上の人の意見にはぶつからないようにするだろう。なぜなら上の人の権力がものすごいから。下の者は空気を読みつつ実力を蓄えるしかない。

芸人もMCの権力がものすごいから空気を読んでいるわけである。

なので、この現状がつまらないからといってそれをひな壇芸人のせいにするのは酷である。誰でも、そういう環境下ならそのような手段を取るよねって話だからだ。

ということは、問題は「空気を読まなければ生き残れないという仕組み」にあるのだろう。茂木さんも「オワコン」と言ったのは芸人に対してではなく、テレビに対してだ。

 

ちなみにこの騒動とは関係なく、最近『ぼくらの時代』で厚切りジェイソンらが日本のタレントは政治的な意見をしないと発言していたが、それも仕組みの問題であるように思えた。

海外タレントは個別にエージェントを雇って活動するが、日本のタレントは事務所に所属して活動する。組織に属するので空気を読む結果、個人の意見は言いにくい。

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おわり

日本人といえば空気を読む社会というイメージが強いが、どうやらこれは日本人だからというわけではなく、このような仕組みだからなのだ。今の権力構造の仕組みに合わせてうまく立ち回ると、空気を読むということが重要になる。

それがテレビのバラエティ番組でも起こっているという話なのである。そして中田が言うようにタレント同士の力関係があまりにも強く画面に出てしまっている。

そういうテレビ番組は面白くない。

 

 

 

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