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【紳竜の研究】10年前の島田紳助の伝説の講義。紳助の「どんな世界でも通用する手段」

ちょっと前に『紳竜の研究』というDVDを買った。芸能界を引退した伝説的漫才師であり司会者の島田紳助が組んでいたお笑いコンビ・紳助竜介の軌跡を追ったDVDである。

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僕は世代じゃないので紳助竜介の漫才は知らない。あまり興味もない。テレビで見ていた紳助は天才的な司会者という印象はあるけど、好んで見ていた番組はなく、なんとなくテレビをつけたら紳助の番組がやっている、面白いから見てしまうという感じだったと思う。

そんな僕のお目当は、このDVDに収録されている、島田紳助の吉本のお笑い芸人の卵たちへの特別限定授業だ。吉本総合芸能学院でたった一度だけ開催されたこの講義の内容が素晴らしいとネットで定期的に話題になるので、買ってみたのだ。

 

紳竜の研究

このDVDは2枚組で、僕のお目当の特別限定授業だけでなく他にも内容は盛りだくさんである。

DISK-1

第一章「足跡」に、漫才ブームを作り時代を駆け抜けた紳助竜介の軌跡と、当時を振り返る大御所芸人から若手芸人の証言、そして竜介が倒れた日のことについて紳助が語っている映像がある。

第二章「手段」に僕のお目当の特別限定授業がある。背表紙に「漫才を研究し尽くした島田紳助の、二度と見られない『本音の芸人論』がここにある・・」とある。確かに紳助が芸人の卵に向けて話した芸人論ではあるけれど、どんな人が聞いても参考になる生き方の知恵が詰まっている。

DISK-2

DISK-2には紳助竜介の漫才がたっぷり11本も収録されている。僕はまだ見ていないが、紳助の師匠である島田洋七の副音声解説があるようなのでなかなか楽しめるかもしれない。

漫才の他には多くのテレビ出演の中でも貴重な映像を収めた特典映像もあるようだ。

 

 島田紳助の伝説の講義

島田紳助はもうテレビの世界を退いた人である。吉本の養成所で行った講義はたったの2回しかない。一回目は吉本の養成所が設立して初回の授業、一期生のネタ見せの時だ。これはいろんなところで話されている。ダウンタウンがいた日である。

そしてもう一回がこのDVDに「手段」として収録されている特別限定授業だ。これはちょうど10年前の2007年3月に開催されたものだ。

 

第二章 『手段』

  • 才能と努力
  • 笑いの教科書
  • 相方と戦略
  • XとYの分析
  • 漫才
  • 運と計算
  • 心で記憶する
  • TVのヒミツ
  • 感じる心
  • やるということ
  • Mー1の戦い方
  • ネタと演者
  • 競争

この講義を全て聞いた今、また改めてこの目次を見返すだけで本当に内容の濃い講義だったと思う。「好きなことで生きていきたい」と思っている人は心にグサグサと刺さる内容だ。一つ一つのチャプターに金言がある。個別にまとめて記事を書きたいくらいである。

 

紳助の成功は運ではなくて狙ってやった成功なのである。自分ができることと、世間の流れを考えて漫才を作る。出来上がったらそれが実現できる相方を探す。勝てるところだけに出て行って勝ち続ける。自分で公式を作ってそれを実行したに過ぎない。そのための手段がこの講義には詰まっている。

紳助が飲食店を経営(実際は開店前のコンサルティングのみ)する理由がここにある。紳助は自分がやってきた手段はどの世界でも通用すると証明したいがために店を開くのだという。そしてその手段は成功している。紳助の手段は正解なのだ。

 

夢を追いかけるということは

夢を追いかける時にどうするべきなのか、紳助の言ってたことを僕なりに要点をまとめると。

ほとんどのものには才能はない。結果は出ない。ただ、結果には満足できなくても、そこを目指した自分の生活に満足しなければならない。そのためには、満足できるほどやり尽くさなければならない。

最後までやりきっていれば、その世界に才能はなくともキッパリと諦めて次へ行ける。そして次の世界でやりきる手段を自分はもう持っている。またやり直せばいいのだ。才能がある世界が見つかって、いつかは必ず成功できる。

これ、聞いたら至極真っ当なことだと思うけれど、そう簡単なことじゃない。夢を追いかけるということは「好き」を追いかけることだ。好きだから冷静になれない。好きだから諦めるという決断ができない。だからこそ紳助が言っているのは、「諦める決断ができるほどやりきれ」ということなのだ。

ちょうど10年前に行われたこの講義、僕はまさに10年前に聞きたかったなと思っている。

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