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ルイス・エンリケのサッカーは本当に正しかったのだろうか?ルイス・エンリケ監督退任に寄せて。

サッカー

バルセロナルイス・エンリケ監督が退任を発表した。今シーズンの頭からチームと話はしていたようだが、2016/17シーズンも佳境に入ってきたところで唐突な発表だった。退任理由は「休息が必要」とのことだ。

エンリケは3年で急激に老け込んだ。伝説を残したグアルディオラ監督も4年でかなり老け込んだ。バルセロナの監督を勤め上げるというのは想像を絶する重圧があるのだろう。

yahooニュースにこんな記事があった。

zasshi.news.yahoo.co.jp

確かに3冠は取っているし、残り3ヶ月の今でも一応3冠の可能性は残っている。カップ戦は濃厚、チャンピオンズは奇跡待ち、リーガはレアル次第といった感じだ。

ルイス・エンリケのサッカーは正しかった」とこの記事は伝えているが、これには「本当にそうか?」と疑問を持たざるを得ない。サッカーとして合理的だったというのであればエンリケのサッカーは正しかったかもしれないけど、持続可能性という意味では正しくない。エンリケのサッカーはバルセロナというクラブの未来は描けないサッカーだった。

 

ルイス・エンリケのサッカーの印象

ルイス・エンリケの一年目はバラバラたったチームを統率したという意味が大きい。クラブのレジェンドであり選手としても実績がある監督だ。選手たちはまとまった。そして3冠を達成した。

このシーズンにはまだシャビ・エルナンデスというバルサの哲学を継承する選手がいた。シャビはクラブを去ることが決まっていたこのシーズンの出場はそれほど多くなかったが、要所要所で違いを見せた。大事な試合にはシャビがいた。チャンピオンズリーグの決勝戦にも彼は出場していた。クラブを去ると決まっている選手が普通、大舞台の決勝に出場するだろうか?クラブを去るその時まで最後まで存在感があったのがシャビという選手だ。「やっぱりシャビがいないとな」と思った記憶がある。そしてまだまだやれる、いてほしいと思った。

シャビが去りルイス・スアレスが本格的に加入するとメッシ、スアレスネイマールのMSNという世界最高の攻撃陣が出来上がった。この3人をどう生かすか尽力したのがエンリケの2年目だったと思う。縦に早いサッカーに徐々にシフトしていった。カウンターの切れ味が凄まじかった。バルサでは見たことがなくて他では割とよく見るサッカーだったが、この3人の攻撃は美しかった。

MSNを最大限に生かしたことで中盤のパスワークがなくなった。バルサっぽさがなくなった。それでも勝てている。これが重要な点だ。バルサっぽいサッカーではないけれど、勝てていた。エンリケ監督は合理的になサッカーを選択したのだ。

 

ルイス・エンリケは種を蒔いていただろうか

クラブチームの監督のほとんどがそうだと思うが、監督というのはチームにいる手駒をやりくりして最も勝てるチームを作る。エンリケ監督もそうだった。今いる選手たちをうまくやりくりして勝てるチームを作った。

ただ、エンリケとよく比較されるグアルディオラはそうではなかった。自分のやりたいバルセロナのサッカーがまずあり、それに合う選手たちをチョイスしていった。それに合う選手を下部組織から引き抜いて育てていった。育っていく選手たちには未来があった。その過程で勝利も重ねていった。今後もよくなっていくだろう。どんなものを見せてくれるんだろう。そう思わせてくれた。

ここが大きなポイントだと思う。グアルディオラは種を蒔いていた。その時に実ったものはグアルディオラが去った後も残ってはいたが、もうなくなってしまった。収穫の時期はもう過ぎてしまったのだ。

エンリケは種を蒔いていただろうか?

エンリケが去った後もバルセロナの監督にはグアルディオラの亡霊が付きまとうだろう。

 

 

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