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【R−1ぐらんぷり2017】「あるある」をどう演出するかの競争。各ブロック各芸人個別の感想

テレビ、ラジオ

昨日『R-1ぐらんぷり2017』の生放送があった。これは一人芸の日本一決定戦である。賞レースにしては、2月というなんとなく微妙な時期な上に平日に放送というなんか影の薄さを感じる微妙な位置付けの大会である。

僕は去年も見たので今年も見てみた。去年よりも全体的に面白かったなという印象だ。

 

Aブロック

ドナルド・トランプのネタでいつも通りのRG。ガキ使の山ー1グランプリで見たから、最後はあれが待っているのかと思ったが、そこはゴールデン向けに修正されていた。山ー1の方が面白かった。トランプのパロディなのになぜかネクタイが青だったのが気になった。何かあるのかと思いきや何もなかった。

 

自転車に子供を乗せまくる主婦。うーん。まあ「あるある」なんだろうけど、絵面から伝わるものを超えた何かがなかったので、あんまり笑えず。

 

僕は知らなかったけど2013年のRー1チャンピオンらしい。フリップ芸。「ピンネタってこういうのになりがちだよな」の域を出ていない。ドヤ顔がうるさい。

 

最初の掴み、もうテレビに出ていてネタは知っているから「ああ最初のフリを丁寧にしてくるパターンか、考えたな池崎」と思って、待ち構えてしまったが、それを超えた笑いがきた。めちゃめちゃ笑った。

クソなギャグが滑って「なんでもなーい」が面白い。あのテンションだけの池崎がフリを考えたのかとか、テクニックつけてんじゃんとかいう時点で笑えてしまう。もう僕としては存在が面白い域、ツボになってしまった。この一本でもう優勝でいいじゃんと思った。ネタ後のコメントもおもろい。

 

サンシャイン池崎が決勝ラウンドへ。

 

Bブロック

Rー1は3年連続出場しているらしい。まあ「あるある」ネタである。それをどう演出して言うかというところを練ってそれを笑いにしているけれど、本質的には普通。

 

初見。まさかのサンシャイン池崎とかぶるジブリネタ。ジブリをディスっているように見えるのは僕の心が汚れているからだろうか。ジブリの、「まあこんな女いないよね」の女像を拡大して笑いを取っている。ふしぎー、かけふーが面白かった。

 

去年見て好きになってから2度目に見る。好きだったけど、よくできていて完成緯度高いけど、「この設定、ルシファーならこう持っていくだろうな」と予想がついて、その予想を超えないから新鮮さがない。

 

下ネタの人という認識があったけど、さすがにゴールデンは普通の「あるある」ネタだった。この人もゆりやんと一緒で「あるある」をどう見せるかという競争をしている感じ。

 

石出奈々子が決勝ラウンドへ。

 

Cブロック

ナイナイの番組で最初に見た時より、心なしか化粧が濃くなっている気がして笑う。デーモン小暮方面へ向かっている感じがある。

ネタは知ってるし食傷気味という感じ。その上でネタがわかりづらく勢いだけだなと思ったら、どうやらネタが飛んてしまっていたらしい。ネタ終わりの絡みで泣いてた。

 

  • マツモトクラブ

ボケが音声のコミカルな演劇を見せる人。僕は好きな芸人だ。今回もやっぱり好きな感じだった。馬鹿馬鹿しいネタだけど、不覚にもほろっとさせられてしまいそうで、なんだか複雑な気持ちになったりする感じも面白い。最後にはちゃんと笑いが残るからいい。

 

大道芸。面白いけど笑いかというと悩みどころ。審査員の板尾創路は笑いとして「有り」としたようだ。局部が流れてしまうかもしれないスリル、生放送が生きる芸だから、ドーピングっぽい感じもするが、この人は昔からずっとこれやってるからまあ有りなんだろうな。

 

  • おいでやす小田(復活ステージ1位)

技巧派。言葉の綾を積み重ねる。三浦マイルドあたりと発想は一緒だけど演技が上手いから見ていられるなあという感じ。最後の最後でようやくちゃんとしたピンネタを見た気がした。

 

板尾に「有り」と判定を受けたアキラ100%が決勝ラウンドへ。

 

決勝ラウンド

よく見るいつものネタ。また変な剣持ってる。ちょっと残念。とはいえ僕はもうツボに入ってしまっていたし、ゴリ押し感で笑ってしまう。「何見せられてんだろう」感で笑ってしまう。

 

またジブリネタ。早くも飽きてしまった。

 

  • アキラ100%

まあ、そうだよなと。この人はこれだけだし、1日に2回見る人ではない。生放送を想定しているネタだから、過激度は下がる。記憶に新しい年末のガキ使の「笑ってはいけない」は絶対に超えられない。

 

アキラ100%がRー1ぐらんぷり2017のチャンピオンに。板尾創路がアキラ100%にまさかの3票投票。アキラ100%は2位のサンシャイン池崎の3倍近くの票を集めた。圧勝と言っていい。

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R−1ぐらんぷり2017感想

まさかのアキラ100%の優勝で幕を閉じたR−1ぐらんぷり2017。いくつか思ったことがあったので書いておく。

 

審査が良かった

今回は審査が良かったと思う。良かったというのか、僕の感覚と近かった。AブロックBブロックは「勝ち抜けだな」と思った人がちゃんと勝ち上がった。Cブロックに関しては難しいところだなと思う。抜けてるところがなかったので、好みになってしまう。僕個人の好みでいうとマツモトクラブだった。

決勝も評価は難しいところだ。全員が一本目を下回ったと思う。個人的にはサンシャイン池崎だったけど、アキラ100%の優勝もまあ文句はない。

 

おいでやす小田とかいう不遇の人

結果論ではあるが、去年も今年も、優勝した芸人の後にネタ披露という順番だったのがおいでやす小田だ。去年はハリウッドザコシショウ。今年はアキラ100%。二人とも裸芸。技巧派のおいでやすとは真逆に位置する人たちである。

おいでやす小田もコメントしていたが、この不遇感に笑ってしまった。

 

「あるある」をどう演出するか競争

ピンネタということでやっぱり「あるある」ネタが多くなる。共感するタイプの笑いだ。「あるある」ネタは多かったのだが、特に横澤夏子ゆりやんレトリィバァ紺野ぶるまあたりを見ていると「一体何と戦ってるんだ」と思ってしまった。

ネタの柱として存在する「あるある」が弱くて、それをどう演出して見せるかというテクニックの方に寄りすぎている感じがした。テクニックがあるから笑えるのだろうけど、それにしてもあれで大笑いできる人はいるんだろうか。

今回のR-1ぐらんぷりは「あるある」ネタをする人が多すぎた。もっと新しい何かを見たかったなあと思った。 

 

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