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【UEFAチャンピオンズリーグ16/17】パリ・サンジェルマン4-0バルセロナ。歴史的大敗で3トップ頼みはもう終わり。

UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント第一回戦1st legが行われた。僕の好きなバルセロナはバリ・サンジェルマンとアウェーでの対戦。ここでバルセロナは0-4という大敗を喫した。

僕はこの試合を見れなかったのだけど、ダイジェストで失点シーンを見て、もう今期のバルサは終わったなと思った。

見なくても大敗の内容は大体想像がつく。3トップ頼みのサッカーが通用しなかったということだろう。

 

偉大なる3人の選手頼みのサッカー

最近のバルセロナはメッシ、スアレスネイマールという3人の偉大なサッカー選手の個人技頼みのサッカーをしている。

この3人は仲も良く、連携も良く、そしてなにより結果を出す。チームの状態が悪くとも、前線のこの3人にさえボールを回せば点を取ってくれるので勝ててしまうということがある。そうして勝ちを重ねているのがここ最近のバルセロナなのだ。

今季はスアレスとメッシが特に好調で、得点を量産している。ネイマールもようやく調子が上がってきている。誰も文句のない世界最高の攻撃陣である。

しかし、彼らも人間である。調子の悪い時もあるし、個人が素晴らしいだけではどうにもならないことがある。研究されることもある。

とすると、彼らをうまく活躍させるためのプランが必要になる。そのプランは監督が考えるものだ。そしてそれを体現するのはピッチ上の11人の選手だ。偉大なる3人だけではなく11人全員だ。これは至極当たり前のことである。

 

しかし今のバルセロナにはプランがない。プランがなくてもここまで勝ち続けられていたから、そのノープランさが浮き彫りにはならなかった。

それが今回非常にわかりやすい形で露呈したというわけである。

 

ポゼッションサッカーが失われていった過程

僕は6年ほど前のペップ時代からしか見ていないのだけど、この短い期間でも、バルセロナのサッカーは大きく変わっている。

ペップ時代はアイデンティティーがあった。「ポゼッションサッカー」と言われるものである。これは「ボールを相手に渡さない」「攻撃は最大の防御」など色々と表現できるとは思うが、バルサにおいては哲学と呼ばれるものだった。

もうとにかくショートパスを回しまくるサッカーだ。ロングパスなんて滅多になかった。キーパーすらポゼッションに参加していた。これがまず異様に見えた。

パスを回しまくるといってもただ単調に後方でパスを回しているわけではない。相手の情勢を伺いながらパスを回す。少しでも無理だと判断すると一旦引く。そこに相手をいなすパスやドリブルを挟み込み相手を崩していく。

それまで普通のサッカーしか見たことがなかった僕は何度も「そこまでいったらクロスあげればいいのに」とか「ミドルシュート打てばいいのに」って思っていた。

しかしバルサは頑なにやり直す。より得点が生まれやすい状況を作ることを重視する。ものすごくストイックなルールのもとサッカーをしていた。そしてそのサッカーで天下を取っていたのだ。

そこには僕が見たことがないサッカーがあった。最初は異様に見えたけどすぐに「すげえええええええええ!!!!!!」って思った。何しろ毎試合完璧に相手を崩してゴールをとって勝利するのだ。すごすぎるサッカーがあった。そして僕はバルセロナのファンになったのだ。

 

このペップ時代に作り上げられたポゼッションサッカーが失われたのは3年前くらいだろうか。ペップが去ってからもビラノバ時代はまだ残っていたと思う。でも徐々に失われていった。

最初に「あ、変わったな」と思った瞬間をよく覚えている。マルティーノ時代だったろうか、サイドバックが(当時ダニエウ・アウベス)が頻繁にクロスを上げるようになったのだ。

これによってゴールに直結するプレーが増え、鋭いサッカーになっていった。ゴールチャンスは増えたと思う。だけど、普通のサッカーになっていったとも言える。

ここからポゼッションサッカーは急速に失われていく。ペップのサッカーの体現者、シャビ・エルナンデスが去るとそれはもう決定的だ。ポゼッションサッカーではないとは言わなけれど、ペップ時代のポゼッションサッカーはもはや存在しない。

 

ポゼッションサッカーが失われていく最中にバルセロナにはネイマールというブラジルの至宝が加わり、歴代ナンバーワンストライカーとも言われるルイス・スアレスが加わった。そして彼らが結果を出していた。

カンテラと言われる子供の頃からバルサイズムを叩き込まれた選手たちで構成されていたペップ時代から、ビッグネームに頼ったサッカーになっていった。

 

 

おわり

今回の大敗という結果を受けて、現在の監督であるルイス・エンリケ解任論はもう出ているようである。これまではエンリケのプランの力ではなく3トップのおかげで結果が出ていた。それをみんなわかっていた。だから、今回の結果、ただ1試合の結果だけで解任論がすぐに出るというのも納得である。

 

 

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