「渡辺」と「坂田」という苗字の人は節分の豆まきをしなくてもいいというルールの存在

僕はTBSラジオの『伊集院光 深夜の馬鹿力』を毎週のように聴いている。この番組は最初に伊集院光が「今週気づいたこと」を喋るところから始まる。今週のその内容が驚きの雑学であった。

 

豆まきを「渡辺」って名字のヤツは、やらなくていいって知ってる?

いつも通り「今週気づいたこと」と言い始まったラジオ。伊集院は

「今週も何も、今さっき知った事実、、、事実なのか?節分の豆まきあるじゃんか。豆まきを『渡辺』って苗字のやつはやらなくていいって知ってる?」

と切り出した。

いきなり何を喋っているんだ伊集院は。何を言ってるのかさっぱりわからない。

 

よくよく聴いてみるとなんと節分の豆まきは「渡辺」と「坂田」という苗字の人はやらなくていいというルールがあるらしいということのだ。なんだそれ。どういうこと?

いやルールも何も、「え?」である。聞いたことないし、なんかこう、謎すぎるルールである。

にわかには信じられない。これはその辺のゲームのローカルルールの話ではない。日本の文化として脈々と受け継がれている「節分の豆まき」という行事のルールの話なのだ。

 

構成作家の渡辺くん 

このラジオの構成作家が渡辺という苗字の人である。この人は伊集院一人喋りのラジオ番組『伊集院光深夜の馬鹿力』で、伊集院と一緒にラジオブースに入ってこの番組の構成の仕事をしている人だ。伊集院が番組中にいじることが多いということもあって電車マニアであるということや、豪快な笑い声などでリスナーにはおなじみの人だ。

この構成の渡辺氏が節分の「あるある」として、番組前の伊集院に話したのが「渡辺」と「坂田」という苗字の人は豆まきをしなくていいというルールなのだ。

 

本当なのかどうかググってみた

さて、これって本当なのだろうか。伊集院のラジオでは面白おかしく笑い話になっていて事実かどうかはわからなかった。渡辺氏曰く「昔、鬼退治で渡辺と坂田は猛烈に力を発揮したので鬼退治をしなくてもいい」というルールなのだそうな。なんだそれ。今思いついただろその嘘、と言いたくなるような話である。

さて調べてみよう。するとこんなページを発見。

grapee.jp

 

渡辺綱の活躍

まさかと思ったが、構成の渡辺氏の言う通りだった。平安時代渡辺綱という人が鬼と言われる酒呑童子を退治したという話があるらしい。その後、鬼の配下にいた茨木童子が仇討ちにやってきたが、これも渡辺綱が退治したのだという。

以降、鬼は渡辺綱の強さにびびって渡辺一門や渡辺姓をもつ子孫にさえも近づかなくなったのだとか。そもそも鬼が近づいてこないので渡辺さんは豆まきをする必要がないのだ。

 

じゃあ坂田は?

坂田も平安時代に金太郎のモデルとなった坂田金時が鬼退治をしたから、鬼がビビって坂田という苗字には近づかないらしいのだ。

というわけで「渡辺」と「坂田」という苗字の人は節分の時に豆まきをする必要がないらしいのだ。

 

そもそも豆まきってなんだよ

ここで湧き上がる一つの疑問。じゃあ、なぜ豆をまいたら鬼が来なくなるのか。

ここによると

omatully.com

900年頃、鬼が山から都に降りてきて悪さをしたらしい。その時に祈祷をして鬼の穴を封じてから、たくさんの炒った豆で鬼の目を潰したという伝説があるらしい。

日本では穀物には不思議な力があると考えられていることと、豆は「魔目(まめ)」ということで鬼の目にぶつける、そうすると「魔滅(まめ・まめつ)」するという、ダジャレなのです。

「豆まきで鬼を追い払う」となると急に伝説の話になる。さらにはダジャレときた。渡辺などは歴史的事実っぽいけど、ここら辺からファンタジーなのだ。なんのこっちゃわからない。

 

 

おわり

節分の豆まきという伝統行事、鬼を普通に美味しい豆で追い払うという類のファンタジーであるところに、「渡辺」と「坂田」は除外というルール。ファンタジーに急に現実を付け足したというような居心地の悪さを感じる。

それよりもとにかく驚きなのが、僕が30年以上生きてきたにもかかわらず、今までこんなルールの存在を知らなかったことだ。小学生の時であれば毎年豆まきはやっていたような気がするし、その時には同じクラスに渡辺くんもいたけどなあ。クイズ王、ひいては雑学王である伊集院光もこのルールは知らなかったようだ。

 

渡辺さんと坂田さんは豆まきをしなくていいという節分のルールの存在、皆さんは知っていましたか?

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