こうの史代原作の漫画版『この世界の片隅に』も素晴らしいが、なかなか読み進められない。

この世界の片隅に』熱がなかなかさめない。見てからもう一週間が経つが、未だに仕事中に「悲しくてやりきれない」が頭の中を流れ、映画のことを思い出し、思わず泣きそうになっている。

 

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見た後にすぐにポチった原作が届き読み始めた。こうの史代の漫画版だ。これがなかなか進まない。大切に1ページずつゆっくりと読んでいる。

まだほんのちょっとしか読んでいないけど、漫画もやはり大傑作のようだ。主人公のすずちゃんはじめ、人々が皆表情豊かであり、生き生きとしている。優しいタッチで描かれた絵に引き込まれる。

早くも上巻で映画で描かれていない部分があったりしてより物語に入り込める。

なんでも映画製作段階の当初の絵コンテでは、映画は2時間30分の大作になる予定だったらしい。これが諸事情により30分がカットされたんだとか。

完全版を作りたいという思いは片渕監督にはあるようだし、資金集めをしたプロデューサーも完全版があった方がいいと言っているし、もっとすごいと語っていた。

 

 

僕が今読んでいる上巻の最初は、まだ皆が豊かで幸せな生活を送っていて、やさしさに包まれている。和やかに読める優しい物語だ。

ただ、映画を見た僕は知ってしまっている。物語はあの広島原爆に向かっていくことを。それを見たくないから、なかなか漫画を読み進められないのだ。

この世界の片隅に』は史実を描いているから、映画を見ている時からこの戦争の終わりを知っている。原爆を知っている。

しかし、僕はこの物語は初見だったし「こんな生活を淡々と綴っていく映画なのかな」「もしかしたら原爆までは描かないんじゃないか」という気持ちが1パーセントくらいはあった。

そんなわけはないよなと思いつつ、どこかでそいういう気持ちがあった。頭のどこかでそうでも思わないと、画面から目を離したくなったかもしれない。

 

おわり

そんなわけで漫画の方はなかなか進まない。映画はあの場所に行ったら最後まで見るしかない。けれども漫画は自分で閉じることができる。やめることができる。

 

戦争の悲惨さは、見たくないものであるが見るべきものなのだ。知っておくべき事実である。

世の中知らなければよかったと思うことで溢れているけれど、知っていなければならないこともたくさんある。

 

 

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