読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【ネタバレなし】『この世界の片隅に』は最高級の賛辞を贈りたい、素晴らしい映像作品

映画

昨日、遅ればせながら『この世界の片隅に』を見てきた。たくさんのことを思ったしいろんなことを考えたが、この映画を見て僕が言いたいことはただひとつ。

まだ見ていない人は見て欲しい。それだけだ。

 

世の中には、面白いからこの面白さを共有したいからと周りの人間に話をしたくなる映画がある。そうしたくなる映画というのはつまり、なかなか出会うことのできないすばらしい映画というわけである。

この世界の片隅に』はその範疇にない。そのはるか上をいっている。ただ、見るべきだと言いたい。みんな見るべきだ。そう思う映画なのだ。

いや、映画という枠組みも狭い。エンタメでもあるがエンタメという枠組みでもない。そんなところには収まらない価値がある。

 

間違いなく僕の生涯の記憶に大きく強く残る映像作品であり、これを見た多くの人にとってもそうだろう。

この世界の片隅に』に感謝したい。存在してくれてありがとうと。この映画には、最高級の賛辞を贈りたいのだ。

 

www.youtube.com

 

これは第二次世界大戦下の日本の一般庶民の日常を描いた映画である。

愚かな戦争が題材になる映画だ。だから僕はなかなか見る気になれなかった。世にある戦争映画というのは重苦しいものばかりで、その悲惨さを訴えるものばかりだという印象がある。そう思うと気がすすまない。

そいういう作品は当然存在すべきだ。僕達人間は戦争の悲惨さを忘れてはいけない。だからこそ存在意義がある。

 

この世界の片隅に』は戦争を題材にしたものであるけれど、これまでの戦争映画とは切り口が違う。あの時代の一般庶民のリアルを描いた映画なのだ。

作中では淡々と、楽しそうな生活が描かれている。戦時下の日本であっても暮らしの中に戦争はないのだ。

ちょっとずつ戦争が影を落としていくのだが、一般庶民はいつも生きていくことに精一杯なのだ。今あるものでやっていく。それだけなのだ。

これは現代を生きる僕達も同じだ。大きなものに振り回されたり気になったりはするけれど、多くの人が目の前の生活で精一杯だと思う。

この地続き感が作品からは自然と入ってくるので、伝わり方がものすごい。

 

おわり

この世界の片隅に』は全てにおいて素晴らしい映画である。

能年玲奈ことのんの演技は奇跡かと思うほど素晴らしい。作画の、キャラクターが息づいている感じや、世界の美しさも素晴らしい。柔らかに流れてくる音楽や効果音のリアルさも素晴らしい。

その上、これらの時代考証が徹底しているからこその説得力が素晴らしい。

戦争が人々にとってどういうものであったのか、強烈に伝わってくる。そのほとんどが楽しいコミカルな部分(日常生活)であるからこそ強烈に伝わってくる。

この世界の片隅に』では、形は違えどどの国にも存在するであろう日常が描かれている。それゆえに全世界で放映されるべき素晴らしい映画だ。まだ見ていない人は是非とも見て欲しい。

 

www.youtube.com

広告を非表示にする