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下校時の小学生たちの振り幅の広い会話内容に、頭が混乱してしまった話。

昨日、近所のスーパーに行った。夜の9時くらいだったろうか、田舎なので人はあまり歩いていない。辺りは暗く、秋の夜長の物静かな落ち着いた雰囲気があった。

僕は買い物を終え、スーパーを出て車まで駐車場を歩いていた。すると、静かな夜にそぐわない甲高い声が聞こえてきた。

 

時間的には塾の帰りなのだろう、小学生3〜4人のグループがワーワー言いながら歩いてきたのだ。

彼らは道路を歩いているので、スーパーの駐車場にいる僕との距離は4、50メートル離れている。その距離感ですら会話の内容まで聞こえてくる子供らしいテンションの高い甲高い声。周りに人気もないから余計に耳につく。どうやら小学校の中学年あたりの子たちであるらしい。

 

「こんな時間まで勉強してて今の小学生は大変だな一人っ子が多いから手塩にかけて育てられていて塾とか習い事もたくさん通っているのだろう今は共働きが多いから学校が終わった後の時間の過ごし方として単に楽というだけなのかもしれないまったく今の社会は子育てに厳しい社会だ少子化も進む一方だそういえばついに人口減少の高齢化社会に突入したとテレビでやっていたな」

夜道で小学生の明るい声を聞いた僕は、ネガティブ思考を発揮、このようなことを一瞬にして思った。言ってしまえばテレビのニュースのコメンテーターたちの意見の継ぎ合せであるが。

 

 

彼らは歌を歌っていた。

「あんたがたどこさ」を歌っていたのだ。「あんたがたどこさ、肥後さ、肥後どこさ〜」のやつである。

「今の小学生も童謡なんて歌うんだなあ」と遠くから、しかし明瞭に聞こえてくるその歌声になんだかほっこりさせられた。こういう童謡は社会のが流れとは関係なくずっと安定してそこに存在しているのだ。

その歌の変わらない牧歌的な感じと、急に頭を巡った今の社会の闇が相反して感じられて、なんだか感慨深い気持ちになった。

 

突然歌がやむ。「じゃーねー」と声が聞こえる。帰り道が別れる子がいるのだろう。次に「帰ったらディーエムするねー」との声が聞こえた。

ディーエム?DM?

小学生たちの甲高い明るい声からDMという硬質な響きを持つ単語が飛び出した。

DM?DMってなんだっけ?

一瞬僕は混乱した。「あんたがたどこさ」でほっこりしていた気持ちがどこかへすっ飛んで行った。

 

DM、そうかツイッターのダイレクトメッセージか。

童謡から現在の情報革命のSNSツールへ、小学生たちはだいぶ振り幅の広い会話を繰り広げていたのである。

 

どうやら今の小学生はツイッターをやっていてDMでやり取りをしているらしい。

いや、でも家に帰ってからも連絡し合いたいならメールかLINEだろうし、今の小学生はツイッターを使いこなしているのだろうか?

 

気になって調べてみたらこんなものがあった。

デュエル・マスターズ

どうやらタカラトミーのカードゲームのようだ。ウィキペディアによればデュエマやDMと略されて呼ばれるゲームらしい。

小学生と結びつくDMといえばダイレクトメッセージよりもこれだろう。

 

けれども、「帰ったらDMするねー」がこのデュエル・マスターズだとしたらどこか会話がおかしい。「帰ったらデュエル・マスターズするねー」は、自分が家に帰ったらゲームをするという宣言でしかない。別れ際の最後のセリフにそれを持ってくるだろうか。

「帰ったらダイレクトメッセージするねー」だったら、家に帰った後に分かる情報があり、それを伝えるためにDMをするという会話であったり、この子きっかけでDMのやり取りをしてコミュニケーションをとるという意味で取れる。

 

DMはダイレクトメッセージなのかデュエル・マスターズなのか、真相はわからない。どうでもいいことだけど、あの一言はなんだったのか、ものすごく気になっている。

 

 

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