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村上龍「超電導ナイトクラブ」感想。変態たちが織り成す支離滅裂な夜。

村上龍の「超電導ナイトクラブ」という小説を読んだ。僕にとって久しぶりのフィクション。それでいて500ページ近い長編。

あまり理解できず何が何だかわからない小説だったのだけど、「なんじゃこりゃあああ」と思いながらも、すんなり読み終えてしまった。

 

僕の村上龍

僕は学生時代によく小説を読んでいた。学校までの電車に乗っていた時間長かったので、その暇つぶしのためだ。

その時に僕が好きだったエヴァンゲリオンの元ネタ一つと言われていたので、「愛と幻想のファシズム」を読んでみたのが僕の最初の村上龍小説だ。

それで村上龍にはまり「コインロッカーベイビーズ」や「希望の国エクソダス」を読んだ。もう何作か読んだと思うけどなんとなくのあらすじまで覚えているのはこれくらいだ。

それ以降は電車に乗ることも減り、本自体あまり読まなくなった。だから村上龍も読んでいなかったけど、村上龍といえば当たり外れのはっきりした作家というイメージがある。

僕がタイトルを覚えているような小説は間違いなく当たりの方の小説だ。

 

僕の本との付き合い方

僕の本との付き合い方といえば、今はもっぱらkindleである。購入はkindle本ばかり、読むのはスマホだ。今では日替わりセールを毎日チェックしている。

そんな中でたまにbookoffに行ってぶらぶらして気になったものを10冊くらい買ったりもする。やっぱりモノとしての本もいいものである。ただ、買ってきた本は結果的にはほとんど読まないで本棚の肥やしと化している。

その中の一冊が「超電導ナイトクラブ」だった。「こんなのいつ買ったけ?」と思いながら読み始めたらとまらなくなった。

 

村上龍超電導ナイトクラブ」

この本はハズレである。ハズレであるけれど面白い小説である。なんといえばいいのか、ニヤニヤしながら夢中になりながら読み終えてしまった。でも残ったものは何もない。そういう感じだ。

 

背表紙のあらすじには

花の銀座の路地裏でボディビルダーのママが経営する小粋な「超電導ナイトクラブ」に集まるのはニュー・セラミックスや光ファイバー通信や生物工学の技術者たち、ハイテックなスノッブばかり。常識もモラルも軽くのりこえた彼らが夜毎くりひろげる支離滅裂な饗宴——そしてデカダンスの終焉を予見する魅力の長編

とある。「ボディビルダーのママって何その設定」と思って買った記憶が蘇ってきた。

最初は一話完結型で、バーに無名の技術者たち(全員変態)が集まってくる流れ。後半はある一人の変態が覚醒し、人類を揺るがすような計画を企てる。それに残りの変態が立ち向かおうとする。変態たちが織り成す支離滅裂な夜、といった感じの物語だ。

眠れない夜に読むとどんどんのめり込んでしまうような本だ。

 

おわり

感想を書こうとしたけど、どうにもこうにも感想がないのだ。ある変態の人類を揺るがすような計画がどうなっていくのか面白そうな展開になるのだけど、突拍子もない形で肩透かしを食らう。

そんなわけで物語性がない。変態がうだうだやっている夜、という域を出ないのだ。そこがまた面白かったりするのだが、これといった感想は見当たらない。でもオススメしたい本である。

 

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