ラーメン屋でまずいラーメンを食べさせられたので、店員と一触即発になった話

最近は僕の住んでいる界隈にラーメン屋が増えている気がする。筆で書かれたような力強い文字を看板にした、こってり系のラーメン屋が特に増えてきた。同じような店が増えた。

 

まずいラーメン屋などあるはずがない

ラーメンはもはや日本人の国民食である。であるからして、世に山ほどあるラーメン屋の中でまずいラーメン屋というのはなかなかない。

なぜなら、どこも激戦区なので、まずいラーメン屋は淘汰されるからだ。ものすごくおいしいところというのは少ないのかもしれないけど、ほとんどがそれなりにおいしい店ばかりだ。

しかし、しかしだ。先日食べたラーメン屋はくそまずかった。僕は生まれて初めてまずいラーメンを食べたんじゃないかと思っている。

 

今日はそんなまずいラーメン屋に行った話を書く。

まず断っておきたいは僕の舌のハードルは低いということだ。ラーメンであればどんなものでもだいたいおいしいと思って食べられる人間だ。

5分も手をつけなければスープの表面に油の膜が湯葉のように出来上がるチェーン店の380円くらいの大量の油入りラーメンでも美味しく食べられる。

そんな僕がくそまずいと思ったラーメンなのだから、なかなかのものである。

 

横浜家系ラーメンへ

その日は、僕が心の中でひそかにラーメン師匠と呼んでいる友人とラーメン屋に行った。

彼は学生時代にラーメン屋で働いていて、今でも週2〜3くらいでラーメン屋に通っているようなラーメン通である。故にラーメン師匠と呼んでいる。

彼と2人で横浜家系ラーメンのこってり系の店に行った。師匠は3回目くらい、僕は初めての店だ。

そこは割とオーソドックスな家系ラーメンが売りで、メニューには醤油とんこつの家系ラーメンが人気ナンバーワンだと書かれていた。

 

普段、初めての店は人気ナンバーワンとか普通のラーメンをチョイスする僕だが、この日はちょっと違った。

この日の僕は鶏の口だった。なぜならこの日は本当は鶏白湯スープが売りのラーメン屋に行く予定だったからだ。行ってみるとそこが閉店していたので第二候補としてこの家系のラーメン屋に来たのである。

そんな鶏の口になっている僕の目に、食券機にデカデカとオススメと書いてある「鶏そば」というのが飛び込んできた。なるほど、これしかない。

家系ラーメンの味はだいたい予想がつくものだし、ちょっとしたチャレンジで初めての店なのにもかかわらず、期間限定のような形でやっている鶏そばにチャレンジしようと思ったのだ。

 

油味の鶏そば

しかし、このチャレンジは失敗に終わった。

見た目には食欲をそそる綺麗なスープの綺麗なラーメンがきたのだが、このラーメンは僕が今まで口にしたラーメンの中でも、ダントツで一番まずいラーメンだった。

味がない

まず、スープには味がなかった。まあ厳密に言うと味がまったくないというわけではない。あえて言うなら油味という感じだ。

鶏そばというくらいだからチャーシューの代わりに鶏肉がトッピングされていたのだが、この鶏肉も味がなかった。塩気がない。歯ごたえのみ。素材の味を味わえというのか、病院で食べる食事よりもさらに薄味の無味であった。

獣くさい

そして何よりスープが獣くさい感じだった。豚骨醤油ラーメンとか家系などのこってり系は匂いがきついと言って苦手な人もいると思うが、それ以上の感じだった。

テーブル席の向かいで食べる師匠までもが僕の鶏そばの獣臭さを感じるほどだ。

この獣くさい油味スープのせいで、ラーメンの全てが台無しになっていた。ラーメンにとってスープが大事だというのを身をもって感じた次第だ。

みじん切りの玉ねぎ

味のないスープのせいで麺とスープが別々に口の中に飛び込んでくる感じがした。調和していない。そして、スープに浮いたみじん切りの玉ねぎはただの生の玉ねぎだった。

普通、家系などのこってり系のラーメンにトッピングされているみじん切りの玉ねぎは玉ねぎの味はしない。いい意味で玉ねぎの味はしない。

本来のトッピング玉ねぎというのは、スープがうまく絡み、シャキシャキとした食感とほんのりとした甘さがある。味はほとんどスープの味。玉ねぎは食感要員として、スープの別オプションという感じで舌を楽しませてくれるためにある。僕はそう言う理解をしている。

それがこの店の鶏そばの玉ねぎは、油をかけた玉ねぎを食べているだけと言っても過言ではないほどの代物だった。スープに味がないのだから仕方あるまい。

 

ラーメン師匠vsまずいラーメン屋の店員

僕は自分の舌を信じていないとはいえ、味が薄くてまずいラーメンに当たってしまったなあと割とショックを受けていた。

この不味さはどんなレベルなのか、さすがにちょっと気になったので、ラーメン師匠が食べていた普通の家系ラーメンのスープと一口交換してみた。

 

師匠の家系ラーメンは美味しかった。そりゃあもう普通においしかった。王道の家系の味だ。だとすると、僕の鶏そばはやっぱり何か様子がおかしいぞと思ってラーメン師匠に味を見てもらった。そのスープに困惑するラーメン師匠。

やはりまずかったのだ。

それは普段から温厚でちょっと引っ込み思案なラーメン師匠が「このスープで本当にいいのか店員に聞きたい」と言い出すほどの味だった。相当なものだ。

僕は「それは喧嘩が勃発してしまう最初の言葉ですのでやめてください師匠」と言っても、いやこれはおかしいと言って店員を呼び、質問してしまった。一触即発なんである。

 

師匠「このスープでいいんですか?」

店員「はい?」

師匠「獣くささがあるなあと思って…」

店員「ああ鶏はどうしてもねー匂うんですよねー云々」

師匠「なるほど…」

 

店員はこの手の質問に慣れているようで、ベラベラと聞いてもないことを長々と喋り出した。僕は内心うざいな思っていたけどもちろん口には出さなかった。

結果、師匠の温厚な性格によって、どうにか喧嘩勃発は免れた。言い訳を言い訳に聞こえないようになんとかうまく話した店員のビジネストークでその場は終わった。

 

「鶏はくさい」という不思議な理由も堂々と長々とそれらしい情報を詰め込んで喋ればなんとかなるものなんだなと思った。

「鶏はくさい、ゴーヤが苦すぎる」などの素材の食べにくさを緩和して、いい部分を引き出して美味しいものを作るのが料理だと思うのだが。

 

ここの鶏そばは、塩コショウを忘れていたりスープの核となる何かを入れ忘れたんじゃないかと思うほどの味だった。何か一工程まるまる抜けている感じの味だった。

その場で店員にスープを飲んでみて欲しかったけどそれはまあ無理な話だ。

 

おわり

付け合せに頼んだ餃子はうまかった。それがこの日の救いだった。まあ麺自体も悪くはなかったから、僕はテーブルに置いてあるセルフトッピングのニンニクを大量投下してニンニク油麺として平らげた。

食後にはラーメンを食べたという満足感はなく、口の臭さだけが残った。

 

まずいラーメンを食わされてやっぱり腹がたつから、僕の数少ない知人たちには「あそこのラーメン屋はくそまずい」ということは積極的に言いふらそうと思っている。

 

 

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