大友克洋のオムニバスアニメーション映画「SHORT PEACE」を見た

僕のレコーダーのハードディスクの中には、見ないで溜まっている映画がたくさんある。昨日はそのうちの一つ、大友克洋監督のオムニバスアニメーション映画「SHORT PEACE」を見た。

 

SHORT PEACE

この映画は2013年の映画である。僕はWOWOWの番組表を見ていて、ピンときたから録画しておいたものだ。

なぜピンときたのか。それは僕は大友克洋の漫画が好きで漫画の「SHORT PEACE」を持っていたからだ。

あれが映画になると、なんだか地味になりそうだなとか思って調べてみると、この映画では「SHORT PEACE」(短く楽しかった日々)というタイトルだけ拝借したもので、漫画とは違う内容らしい。

 

この映画は「AKIRA」でおなじみの大友克洋をはじめ、日本のトップクリエイターたちが集まって「日本の姿」をテーマにしたショートアニメーション4作品からなる映画なのだ。

 

「九十九」

かくれんぼをしているうちに不思議な世界に迷い込むという短くもスタイリッシュなオープニングアニメーションの後に映画が始まる。最初はこの「九十九」。

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旅人が嵐の夜に雨宿りのため祠(ほこら、小さな神社みたいな)で一夜を過ごすと、モノノケたちと遭遇するというお話。

非常に教訓がわかりやすく、断捨離、ミニマリストスマホ世代、新しいものを求める人々には少なからず響く内容だ。

 

火要鎮

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江戸の大火事を描いた作品。脚本・監督は大友克洋

最初のカメラワークが面白い。そしてどこか怖い。その最初の主人公の幼少の頃のシーンと、後半の大火事のシーンがギャップがあって引き込まれた。大火事のシーンは迫力がすごい。

 

「GAMBO」

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鬼に支配される小さな村のお話。漫画日本昔話っぽい内容だ。

女の子が可愛い、と思ったらキャラクターデザインはエヴァンゲリオン貞本義行だった。

胸が熱くなる内容で僕はこのオムニバス映画では一番好きな作品だった。

 

「武器よさらば」

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最後は急にSFアニメ。僕は最初、このオムニバスが日本をテーマにしているとは知らなかったから「ようやく大友克洋のSFが来た!」とテンションが上がった。

原作が大友克洋。この「武器よさらば」は漫画「SHORT PEACE」ではなくSF短編集「彼女の想いで・・・」に入っている作品だ。

まずアクションがすごい。テンションが上がる。最後は原作の通り綺麗にオチが付いていて恐怖がある上での空虚な感じと笑える感じでなんとも言えず素晴らしかった。

これを機に大友克洋の短編集の「彼女の想いで・・・」を読んでみたけどやっぱりあれは粒ぞろいの名作SF短編集だなと思う。

 

おわり

全てに言えるのが映像がすごくて引き込まれるということだ。最新の技術を使っていたりするんだろう。

しかし物語の内容が普通な感じというか「ああわかるわかる」の域を出ていなかったのも事実だ。個性的な映像はあったけど、個性的な物語は少なかったと思った。個性的なのは「武器よさらば」くらいだ。

 

火要鎮」と「GAMBO」はもう少し尺があればキャラクターにもっと感情移入ができて面白い作品になったと思う。人物像を描くのには、最低限の説明に止まっている感じだった。

まあ尺の問題だろうから仕方ないけど。短いからこそ手軽に4作品も観れたわけだし。

一方で「九十九」と「武器よさらば」は綺麗にまとまっていたと思う。

 

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