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ユーロ2016ベスト4が出揃う。ドイツ対イタリアでのボアテングの哀愁のハンドとザザの奇妙なPK

サッカー

ついにユーロ2016のベスト4が出揃った。勝ち残ったのはポルトガルウェールズ、ドイツ、フランスだ。優勝候補が固まった右の山からはドイツとフランスが来た。これまた楽しみである。

 

ここではベスト4を決める争い、準々決勝ドイツ対イタリアの模様を書こうと思う。ドイツ対イタリアは今大会屈指の好カードだ。かなり見所のある濃い試合となった。

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ドイツ対イタリア

ドイツ対イタリアはもはや決勝戦のカードといっても過言ではない。調子を徐々に上げてきて「やっぱりドイツは安定して強いよね」のイメージのドイツと、「今大会はタレントがいない」と言われながらもしっかりとした守備からくるチーム力と結束力を見せつけて勝ち上がったイタリアの対戦である。

延長PKまでもつれ込んだ激闘の試合は、ドイツがものにしている。

 

ドイツとイタリアはともにかなり相手を研究しているなという感じだった。そんな展開で、僕が内容が良かったなと思ったのはドイツだった。今大会で初めてフォーメションを変えたのがハマったのか、ドイツ勝利を予感させる内容だった。そう、ボアテングのあのハンドがあるまでは。

 

ボアテング、哀愁のハンド

少しの差でドイツが優位に試合を進めているように見えた試合。ようやく先制点までこぎつけたドイツ。なかなか点が入らないような拮抗した力関係が見えた試合だったから、先制点を取ったドイツがこのままいくなと思った。

得点後もいい内容で試合を進めていたドイツ。しかし、ボアテングがハンドの反則を犯し、イタリアにPKを献上してしまう。これをボヌッチが冷静に決めて同点に追いついたイタリア。これで息を吹き返したイタリアは試合の流れをつかんだ。

試合の流れを変えたボアテングのハンドは、あまりにもかわいそうなハンドだった。まず、動画を見てもらいたい。

www.youtube.com

このバンザイしている白いユニホームの男がボアテングである。なぜ彼はバンザイをしているのか。勝ちを確信していたからか。違う。

これは相手との競り合いに対して、「手を使ってズルをしていませんよ」というアピールなのだ。

 

サッカーでは主審の見えていないところで、敵に競り負けないためにユニホームを引っ張り合っていたりする。ひどい時はユニホームが破れることもあるほど。

もちろんこれはファールではあるのだが、主審にばれなければいいわけである。手を使って相手のユニホームを引っ張ったり肩を押さえたりして競り勝って自陣のゴールを守る。それを主審にばれないで実行して相手に点を取られなければ、ディフェンダーボアテング)としてはそれが一番勝利に近いわけである。

でもこのシーンのボアテングは違った。彼はスポーツマンシップの化身であった。「俺は手を使ってないぜ、この両手を見てみろよ、クリーンだろ」というわけである。

 

身近なところでいうと、満員電車で痴漢冤罪に怯えて両手でつり革を握るサラリーマンと同じ発想なわけである。クリーンさをアピールしているのだ。ハンドののちボールの行方を振り返るボアテングの背中は、どことなく哀愁漂うサラリーマンのそれと重なって見える。

ともかく、今回は日本のサラリーマンと同じ発想のバンザイスタイルが仇となった。敵に当たって方向が変わったボールは、天高く突き上げられたボアテングの右手に当たってしまったのだ。

 

これはわざと手を使うなどというような悪質なファールではないため、イエローカードなどの処分はなかったものの、ファールはファール。それもペナルティエリア内でのファールなのでPKとなりイタリアにゴールを許してしまったのだ。これでボアテングのドイツは同点に追いつかれ、流れも持って行かれてしまう。

 

ザザの奇妙なPK

やはり力が拮抗した両国。試合は延長戦を経てPK戦までもつれ込んだ。PK戦となるとドイツにはノイアー、イタリアにはブッフォンという世界最高のゴールキーパーがいる。そのためか、このPK戦は稀に見る珍しい戦いだった。一流の選手たちが結構ゴールの枠を外していたのだ。

中でも酷かったのがイタリアのザザのPK。延長後半終了間際に交代して入ったザザ。試合終了間際の交代。これはどういうことかというとPK要因としての交代だ。ザザという選手はPKを得意としているらしい。そのPKがこれ。

www.youtube.com

これを見たレジェンド、アンリのコメントはここ↓

www.soccer-king.jp

 

ともかくドイツが勝ってよかった。内容でも勝っていたドイツがボアテングの不運なPK献上で敗れてしまうのはあまりにもかわいそうすぎるからだ。それを差し引いても、試合の内容を見て僕が次を見たいと思ったのはドイツだった。

 

おわり

もう一つの準々決勝、フランス対アイスランドは開催国フランスの攻撃陣が爆発し5-2でフランスが制した。この試合は今大会で最も点が入った試合となった。

こうしてベスト4が出揃った。こうなってくると楽しみな反面、この大会が終わってしまうという寂しさの方が大きくなる。決勝戦は一週間後だ。

終わってほしくないから、ベスト4のポルトガルウェールズ、ドイツ、フランスで総当たりで優勝を争えばいいのにとか思ったりする。

 

 

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