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【タモリ倶楽部】自由すぎる食品サンプルのコンクールは、もはやアートの領域に突入していた。

テレビ、ラジオ

最近のタモリ倶楽部は、くるり岸田繁氏が大活躍する京都の電車特集を3週に渡って放送していた。くるりは大好きだけど電車の良さはよくわからない僕にとっては、なんとも言えない放送だった。

今週は「食品サンプルコンクール」。電車とは打って変わって僕の興味をそそるナイスな回であった。

 

食品サンプル製作技術コンクール

日本が誇る食品サンプル業界。その技術は素晴らしく、食品サンプルは海外からの旅行者のお土産としてもポピュラーらしい。

そんな食品サンプルを作る職人たちは、普段は発注の通りに忠実に食品サンプルを作っている。そういう仕事なわけである。

ただ、クライアントからの発注に忠実な仕事だけでは、その技術を持て余すらしい。リアルというよりは美味しそう見た目を目指したりするからだ。さらには同じものばかり作るのでストレスが溜まってしまうようだ。

というわけで、職人たちが本当に自分で作りたいものを作るコンクールを、年に一度開催しているらしいのだ。これがかなり面白かった。

 

職人の魂の叫び 自由すぎる食品サンプル

一般的な食品サンプルと、様々な制約から解放された職人が作る食品サンプルはどう違うのか?その違いが最初の作品ですぐにわかった。

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左が一般的なサンプルで、右のほうが職人魂が込められたサンプルである。

左はよく見る感じだ。食品業界では「日本人は綺麗な色と光るものに吸い寄せられる性質がある」という定説があるらしい。それに忠実に作ってあるものだ。

確かに一般的なサンプルの方がリアリティーはないけれど、卵の黄色が明るかったりカツの衣も明るくて全体的に発色がいい。パッと見では食欲をそそる感じがする。

 

左の職人の作品はとにかくリアリティーを追求している感じがある。卵の黄身と白身の感じが素晴らしい。黄身の濃い、いい卵を絶妙な半熟具合で調理されている感じが伝わってきて唾液が出てくる。

ただ、ここまでやると食品サンプルとしてはやりすぎらしい。まあ少し下品な感じではある。普段の仕事ではできない思いをこのカツ丼に込めたのだろう。

 

コンクール一位

普段作る機会がないという魚をテーマにした作品がコンクールの一位に輝いた。

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こいつはすごい。僕の調子の悪いiphoneで撮ると、もはや本物である。生魚のみずみずしさが伝わってくる。

これを作った方は洋食を作ることが多いそうで「強いて言うならハンバーグはもう作りたくない」と語っていた。そんな思いがこの作品には込められている。

 

驚愕の作品

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丼からこぼれ落ちるほどの大量のイクラ。イクラ好きには堪らない光景であろう。あれ?右上に何か見えてる

 

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ああ。産みたてである。この発想はもはや常人には理解できない。食品サンプルにかける思いが爆発しすぎなんである。

 

そしてアートへ

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ト、、、マト?

 

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トマトである。破裂したトマトである。

 

これを作った職人さんは「似せれば似せるほど、比べると似なくなる。なんか面白くない。だったら自分の頭の中のものを作ってやろう。」という思いからこの作品を作ったという。もはやアーティストの発言であるし、この作品はまごうことなきアートである。

 

おわり

タモリ倶楽部の適度な温度感で、食品サンプル業界という知らない世界を楽しめた。

最後の2作品は少しだけ食品サンプル業界の闇を見た気がした。あそこまでいくと何かストレスが溜まっているのではないかと心配してしまう。ただ、このコンクールのようにぶつけるところがあるからいいのだろう。

普通の人が持っていない技術を持っている人は、どんな人でもアーティストなのである。そんなことを思った今週のタモリ倶楽部だった。

 

 

slices.hatenablog.com

 

 

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