オードリーオールナイトニッポンで若林がマエケンこと前田健との思い出を語る

先週土曜日のオードリーのオールナイトニッポンを聞いた。これが相変わらずの面白ラジオだった。ただ、一つこれまでと違っていたことがあった。

若林が、先月26日に虚血性心不全のため亡くなった芸人、前田健との思い出話を語ったのだ。

 

マエケンとの思い出

「まあちょっと話すか話さないか迷ってて、まあ直前までどうしようかなと思ってたんですけど」と言いにくそうに切り出した若林。

若林は前田健が病院に運び込まれたと聞いて、病院にすぐに向かったようだ。集中治療室のベッドで寝いている前田健を見ると、すぐに起き上がりそうな感じだったという。

 

思えばプライベートな喋りが聞けるオールナイトニッポンでは、前田健の話もたまに出てきていた。オードリーと前田健は下積み時代からの深い付き合いがあるようだ。

売れないでいた若い頃は、若林も春日も相当ご飯を食べさせてもらったという。

 

ハゲで笑わせた話。バスローブを着てる話。原付をもらった話。前田健との思い出を芸人らしく面白おかしく語っていた若林。

僕は笑っていいのか、複雑な気分になっていた。面白かったから笑ったけど、酒を飲みながら聞いていたこともあってちょっと涙が流れたりした。

面白い話だったし、面白い芸人だったのだなと思った。その人が死んでしまったことを思うと笑いながらも涙が流れてきてしまうのだ。

トークは最後まで笑いの空気に包まれていた。暗い空気は微塵もなかった。これが若林の芸人としての手向けなのだなと思った。

 

でもって言うな

前田健と同じ事務所であるオードリー。その事務所の中で、前田健に叱られた回数は若林が「自分が一番多いのではないか」と語っていた。

マエケンからはことあるごとに「でもって言うな」と叱られていたという。人の意見に対して、「でも」とすぐに言い返すのではなく、一旦受け入れろとよく言われていたらしい。

これはもっともなことだなと思う。すぐ「でも」というやつとは喋れないなと思う。話していても「ああどうせ伝わっていないな」と思いながら話している。


僕は職場の上司と話していてこれがよくある。自分の提案に最初の一言で「でも」と無理な理由を言われる。すぐに突っぱねられてしまう。無理な理由は百も承知でそれをどうするか話したいのに、話す気が無くなってしまう。

ただ、自分も「でも」とよく言ってしまっている気がする。言ったらダメだわかっているのに。前田健のこの話を聞いて、僕もあらためて気をつけなければなと思った。

 

本気で叱ってくれる先輩がいるオードリーはいい環境にいたのではないだろうか。そんな先輩が亡くなってしまって悲しみの最中、それでも芸人として笑い話をラジオで話した若林はとてもかっこよかった。

 

おわり

若林のトークには笑いしかなかった。だけど、亡くなった前田健のことを思うといたたまれない気持ちになるトークだった。笑えるけど大笑いはできない感じ。どことなく居心地が悪い感じ。笑っていいのか、少し考え込んでしまう感じ。

この若林のトークを受けて、相方である春日は、最新型の電動式のテンガで朝の5時近くに20年前のエロ本で自分磨きをした話を披露した。

それでなんか普通に戻ったというか、素直に大笑いできた。オードリー、いいコンビだなと思った。