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「弱さも振りかざせば暴力だからな」と、有吉弘行は言った。この世の中には強い弱者がいる。

僕は有吉のこの発言をテレビで聞いた時にハッとした。確かに、弱い立場を利用する人というのはどこにでもいる。そしてその弱さは、振りかざすことで暴力のような強さを持つ。おかしな表現になってしまうが、この世の中には「強い弱者」がいるのだ。

 

有吉弘行vs青木さやか

まずこの有吉の「弱さも振りかざせば暴力だからな」という名言が生まれた経緯を簡単に書いておこう。

 

ダチョウ倶楽部上島竜兵を慕うものが集まる「竜兵会」。有吉や土田などが参加している。この飲み会を放送するというテレビ番組での話である。

番組では、当時売れっ子だった青木さやかを竜兵会の飲み会へ招くといった趣旨だった。しかし、主役の青木さやか一旦は飲み会に来たものの、すぐに帰ってしまった。テレビの収録だというのに、帰ってしまったのだ。

青木が帰った理由は、飲み会での竜兵会の面々の下ネタや毒舌のノリが怖かったからだとか。

有吉(どん底時代)は、自身が慕う上島竜兵の顔に泥を塗られたと、帰った青木に激怒。そこから青木と有吉に軋轢が生まれた。

その後、月日が流れて青木と有吉(売れっ子)が和解する機会があった。当時を振り返り青木は「女として怖かった」と語った。その青木に対して有吉が放ったのが、「弱さも振りかざせば暴力だからな」という名言である。

 

青木は、女という弱い立場を言い訳にしたわけである。「どこ見てんのよ!」という女の立場を使ったギャグを売りにしていたのに。そのギャグを言わせるために、竜兵会のメンバーは必要以上に青木に下ネタを振っていたのだ。

これは結構前のテレビ番組での話だ。この有吉と青木の対立はぶっちゃけどうでもいい話だ。どこに真実があるのはわからない。

ただ僕には「弱さも振りかざせば暴力」という言葉が残った。

 

道路を横断する人々

僕が車を運転するときに出会う、道路を横断する人々。中には、頑なにこちら(車)を見ないで横断していく人がいる。横断歩道がない場所でもだ。非常に危険な行動だけど、たまに遭遇する。車を運転する人にとってはあるあるかもしれない。

それでも差し支えなければいいのだけど、横断歩道がない場所で、こちらがブレーキを踏まなければならないくらいの距離感とタイミングで堂々と横断されるとさすがに腹がたつ。


車社会では人は圧倒的に弱者だ。人が弱者なので、どんな状況でも車対人なら過失は車にあると判断される。

車を見ずに、しかも車がブレーキを踏まなければならない距離感で道路を横断する人。この人はまさに弱さを振りかざしている人である。

弱者なのをいいことに、責任はそっちだぞと言わんばかりに道路を我が物顔で横断する。轢けるもんなら轢いてみろと言われているような気さえする時がある。

 

おわり

僕たちは、弱いものいじめはダメだと道徳教育されてきた。それは正しいと思う。それでも、弱い立場をうまく利用する汚らしい人間もこの世の中にはいるのだ。

そういう人は弱者という立場にいた方が得だと、その立場を選択する。あえて弱者になるのだ。

弱いものに責任はない。だから楽。何をしたって自分のせいにはならない。無敵状態。

そうやって亡霊のように生きている人が世の中にはいるのだ。弱い人だからといって無条件で全面的に優しくしてはいけない。その弱さは一体どういうものなのか、見極める目が必要だ。

 

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