満たさず絶やさずリピートさせる/「指名される技術 六本木ホステスから盗んだ、稼ぐための仕事術」

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堀江貴文斎藤由多加「指名される技術 六本木ホステスから盗んだ、稼ぐための仕事術」という本を読んだ。僕はキャバクラは人に連れられて2〜3回、クラブは一度も行ったことがない。そもそも、キャバクラとクラブの違いも分かっていなかったけど、とても面白い本だった。

 

この本の目的

夜の世界に馴染みがない僕が、なぜ読んでみたのかといえば、この本の目的がいいなと思ったからだ。

一流のホステスは、客をリピートさせる高度な技術を持っている。身一つで競争を勝ち抜いている人がいる。

そういう人たちの仕事術は、全く違う業界だったとしても参考になる部分があるものだというのが本書なのだ。

 

成績を上げるためには脇役に徹する

映画の世界で本当に息が長いのは脇役だとし、脇役の何が優れているかが書かれている。

話はそろそろ核心になりますが、彼らが失敗しないために気をつけていることは何か?
それは主役を食ってしまうこと。主役より目立とうとしたら、出演依頼は二度とこない。だから脇役の人たちは「空気を読む技術」がすごい。

やはり「空気を読む」ということはどこの世界でも必要なことなのだ。空気を読んだ上で合わせたり、わざと壊してみたりすることも必要だろう。

ここで言っているのは、自分中心で考えるのではなく、相手中心で考えるということだった。

役者もそうだしホステスもプロというのは、求められているものを即座に見抜いて提供することに長けているのだ。 

 

満たさず絶やさず

ありとあらゆる業界には、決して解決してはならないもの、というのがあります。それらまで解決してしまうと、業界が消滅してしまう、だから触れてはならないのです。それらは禁忌の領域としてメディアにもあまり取り上げられることはありません。

消費者のニーズを完璧に満たしてしまうと、もう消費者はいなくなる。リピートされないわけだ。

こういうことがあらゆる業界に言えるというのが身も蓋もない事実だ。ハゲにつける薬は永遠に出てこないのである。

本書ではこの後に製薬会社の例も出てくるがゾッとした。 

 

人は自己利得に流れる

報酬やペナルティでもすべて同じですが、自己の利得の多いほうに人は流れる。それは世の中の大原則です。
(中略)
「なんか寂しすぎる話だな」と思うかもしれませんが、この考え方はとても大事なことです。あなた自身のことを思い出してください。自分にどれだけプラスになるか?が人生選択のすべての基準ではないですか?

はいそうです。これまた身も蓋も無い事実である。色々と言い方はあるかもしれないけど、人間の本質的な行動原理だ。

それでも、実際にはこれほどまでにドライに考えて暮らしていない。なんとなく楽しそうだからとか、興味があるから、好きだからと言う理由で行動している。特にちゃんと考えているわけじゃない。その時々の感情に流されている。

仕事ができる人というのはこの辺りをきちんと把握して、感情ではなく論理的に決断しているのだろう。

 

 

おわり

もうちょっとホステスに寄った内容なのかと思っていたけど、スティーブ・ジョブズiPod戦略からホテルマンの仕事術や音声認識育成ゲーム制作に至るまで、多岐に渡った仕事術の本であった。

その中でプロに必要なことであるとか、ビジネスだけでなく人間としてこうした方がいいよねって部分も読み取れた。僕にとっては「いかに割り切って考えるか」ということが必要だなと思った。

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