読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

転校生はつらいよ。いろいろとつらいよ。いつも転校生だった僕からのねがい。

考え事 日記

僕は人見知りな人間だ。1対1だったらわりと大丈夫だけど、集団の中にいるのは本当に苦手だ。これは、幼少期の環境のせいだと思う。せいにしている。

幼稚園の記憶はほとんどない。僕の記憶は小学生くらいからだ。物心ついた時から転勤族だった。小学生の頃は2~3年ごとに引っ越していた。僕はいつだって、転校生だった。

 

言葉の違い

転校生の初日は自己紹介から始まる。その後、一時間目が終わった休み時間には、僕の席の周りにそのクラスのみんなが集まってくる。決まって質問攻めだ。

僕は大阪→沖縄とか、沖縄→東京とかでの引越しがあったから、訛りが恥ずかしくて喋れなかった

それに、僕の席の周りに集まってきてくれている好奇心旺盛な小学生たちが、何をしゃべっているのか、半分くらいはわからない。同時に喋りかけてくるし、言葉は初めて聞くイントネーションだし。パニックである。

 

小学生にとってこの違和感は大きい。たぶん、大人の感覚では片言の外国人と喋るくらいの違和感だ。それを面白がる余裕があればよかったのだろうけど、無理。いっぱいいっぱいで、顔を真っ赤にしていたと思う。

しばらくは訛りが恥ずかしくて喋れなかった。

 

集団に放り込まれる

すでにみんなは連続した関係性があって、その中に新しい要素として自分が放り込まれる。合う合わないは関係ない。 否応なしに単に放り込まれる。

受け入れられるかがとても怖かった。仲間は誰もいない。みんなと、ゼロからの関係の始まりなのだ。

大人になった今だと、集団は避ければいい。今、僕が集団が嫌いなのは、このころの経験があるからかもしれない。きっとそうだ。

 

やさぐれ小学生

引っ越しに慣れてくると「どうせここも引っ越すんだな」と、どこかで思っていた。

小学生にとって、2~3年でリセットされる交友関係は本当に辛い。あのころは電子メールすらなかった。引っ越して数年は手紙でやりとりしていた仲の良い友達もいたけど、中学高校と大人になっていくと疎遠になった。

友達のいない、ひねくれてやさぐれた人間の出来上がりである。


他人に興味がない

周りがどんどん変わっていった経験からか、あんまり他人に興味がない。大人になってから「人に興味ないでしょ」って何度か言われたこともある。興味がゼロってわけはないんだけど、普通の人より興味が薄いのかもしれない。

かといって自分に興味があるのかといえば、それはよくわからない。自分に興味がない人はいないと思う。

後から集団に参加する立場が常だったので、話が合わなくて当然という思いは強い。それは他人に対しても同じだ。

 

転校生キャラの弊害

転校生という立場によって、自分が気を使われるキャラクターになってしまったのがつらい。

 

入り口はいつも大事である。それでキャラが決定される。僕は小さい頃から、もうずーっと体が大きかった。背の順で並べば確実に後ろから3番目以内だった。小学生の頃の記憶は曖昧だけど、これだけは確実だ。

転校先の小学生たちからすれば、「えらいデカイ小学生登場、の巻」なんである。その最初のインパクトが大きいのでキャラが決定されやすい。

 

男子小学生なんて喧嘩して仲良くなるみたいなこともありそうだけど、喧嘩をした記憶がない。喧嘩を売られた記憶もない。体がデカイというだけで買いかぶられていたのである。

転校生って周りと馴染めなくて、いじめられるってイメージがある。けれども、僕はそういう身体性の問題からか、いじめの対象となった記憶はない。

 

どこへ行っても、一目置かれるというか、気を使われるようなキャラになった。連続した関係性を持つ集団に後から参加する立場というだけでも、みんなとの距離感はあるのだ。そこにもうひとつ僕の身体性が加わっているのである。

そこで「自分は人とは違う」と、ポジティブになったり面白がれていたらよかったのかもしれない。

けど僕は違った。そうやって気を使われるポジションにいつもいるというのに慣れてしまった。まったくの傲慢である。クソ小学生である。

 

 

最後に、いつも転校生だった僕からのねがい

こんな環境は、自分のことながら人格形成に本当に大きく影響しただろうと思う。集団生活になじめない、人見知りで暗い人間になった。

故郷がないというのも寂しい。生まれた地を覚えていない。もちろん幼馴染はいない。子供にとって、2〜3年で転校を繰り返すというのは、あまりにも残酷なことなのだ。

僕の場合は、進学などを考えて中学からは転校せず、父親が単身赴任という形になった。だけど、僕の考えでは、進学よりも小学生の遊びの方が大切である。親友をつくる方が大切である。人格が形成される思春期の土台にあるのは、小学生時代だ。

 

子供がいる親御さんは是非、子供のコミュニティーを大事にしてあげてほしい。いつも転校生だった僕からのねがいである。

広告を非表示にする