勝間和代の「専門家はウソをつく」を読んで、株はやってはいけないと思った。

勝間和代の「専門家はウソをつく」を読んだ。ショッキングなタイトルではあるのだけど、つまりは「専門家の意見に振り回されてはいけないよ」と言っている。それはなぜなのか、著者の実体験なども踏まえて書いてあった。

そもそも勝間和代が専門家だと思うのだけど、その専門家が「専門家はウソをつく」と言っているのだ。

ただ、読んでわかったのだが、専門家はなにも悪気があってウソをついているわけではないという。そこには罠があった。

 

専門家が陥る3つの罠

罠その1 専門家が名を上げるための、「過度のオリジナリティ」の追求

罠その2 専門家自身が持っている専門性は、どんどん、古びていくこと

罠その3 専門家が持っているパラダイムと異なる、新しいパラダイムに対する無意識の迫害

38p
罠その1

専門家としてまず名を上げるために、今まで誰もやってこなかったようなことをやる必要があると。

クリエイターの世界と同じで、どのように個性を出すかが大事というのは、専門家の世界でも同じらしい。存在感を示すために、新理論を多少の味付けをしてアピールしがちだという。

目新しい理論でないと、予算も出なかったり辛いところなのだろう。

 

罠その2、その3

専門家はその専門分野を学生時代などに集中的に勉強することによって専門家たり得る。しかしそれでは日々進化する専門分野についていけるとは限らないという。

専門家になったあとはその地位を守りたい。自分が学んだ理論はなかなか曲げられないのだ。

地動説が出た時に、天動説を信じていた学者が寿命でいなくなるまで認められなかったという歴史的事実もあるらしい。

こんなことって日常にもよくあるなあと身につまされた。最初に出会ったものを無条件に信じてしまって、それ以外の視点がなくなってしまうのだ。刷り込みってやつだ。

 

 

株はやってはいけない。

著者自身が経済評論家であるため、「第5章 経済・金融分野を批判的に考える」では勉強になることが多かったし、説得力を感じた。

 

プロの超過収益というのは、実はほとんど、
アマチュアの「ミストレード」から生じている

129p

「株で儲ける〜」云々の本はたくさんあるけど、株で儲けている人なら、本を書く必要はないはず。カモを増やしたいだけなのだ。

 

人体の仕組みは、何千年、何万年と大きくは変化しませんが、経済の仕組みは数十年単位でガラリと変わってしまうことがありうるのです。

133p

第4章で医療の話でも、「そんなことがあるのか!」と驚きがたくさんあり、難しい問題だと思うことがたくさんあった。そこで経済は医療より、まず前提から難しいとなるともはや素人の手には負えない。素人が生半可な気持ちで始めるものではないということだ。

 

 

見抜く力をつけよう

専門家の意見だからといって鵜呑みにしないで、色々な視点から自分の頭で考えようという本だった。そして専門家も同じ人間であるということを忘れてはならない。自分を守りたいし利権があったりプライドもあったり。刷り込みや思い込みがあるし感情もある人間なのだ。

 

僕は弱い人間なので、安易な方に流れがちだ。強い言葉に惹かれるし、不安な時はその筋の専門家の意見を聞いて安心したい。

それは、虎の威を借る狐じゃないけど、専門家の威を借りて、自分に言い訳しているだけだ。もっと自分の頭で考えなくてはと思った。

この本は「専門家はウソをつく」と題されてはいるが、だからと言って専門家を信じるなということではない。優れた専門家なのか「トンデモ」なのか、自分で見抜く力をつけようと。そのために必要な考え方がまとめられてあり、読みやすくて勉強になった。

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