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腕時計のバンド調整/技術とアイディアが流出していく時代

何か困った時には適当にググるだけで、それについての解決策を発信しているブログがごまんと出てくる。本当に便利な世の中になったものだ。狭い分野でも自分に必要な情報がピンポイントでわりとすぐに手に入る。すばらしい。

といわけでタイトルの通り、腕時計のバンドの調整について調べた。僕はベルトだと思っていたけれどどうやらバントと呼ぶ方が正しいそうだ。バンドってなんかおっさんの言い方だよね。もう腕時計自体もおっさんがつけるモノっていう感じになっていくのかなあ。


だるんだるんの腕時計

なぜ調べたのかといえば、購入時のバンドの長さで満足していたG-SHOCKを、もう少しぴったりとしたいと思ったからだ。

というのも、職場にベルトがだるんだるんの状態の腕時計を使っている人がいて、ものすごくだらしないなと感じたからだ。ぴったりつけるのが嫌いだったり、だるんだるんでも気にならないという人なんだろうけど。

それが気になってからというもの、その人ほどではないにしろ、自分が職場で使っているG-SHOCKも少しルーズなんじゃないかなと思い始めたのだ。

 

そういうわけでG-SHOCKのバンド調整の巻、である。冒頭に書いたようにネットでちょっと調べるだけですぐに方法がわかった。それに習ってやってみると本当に簡単だった。

いくつかのページを見てみたが、正しくは専用の工具があり、それでやるのが望ましいということだった。とはいえ家にあるものでも代用できるとのこと。クリップとかマイナスドライバーで簡単にできた。

このとき初めて知ったのだが、バンドのひとつひとつのパーツを「コマ」というらしい。なんだかかわいいなと思った。

 


シチズンは工具が必要

この勢いでどうせならプライベートで使っているシチズンもやってしまおうとやる気が満ち溢れてきたのだが、シチズンはどうやら一筋縄ではいかないようだった。調べるとハンマーなどを使って叩いたりしている動画が出てきた。なんだか大変そうだし技術もいりそうだ。専用の工具は必須のようだった。

専用の工具ということで多少お金がかかるのかなあと覚悟はしたのだが、調べてみると拍子抜け。そんなに高くなかった。一番最初にAmazonで見つけたものはなんと170円。

なんやねん最初っから(G-SHOCKのときも)買えばよかったやないかいと思いつつ、100件以上あるレビューをざっと見てみると賛否両論。「使えた!安くて便利!」という意見から、「不良品が届いた、やろうとしたら一発で壊れた」などと両極端なレビュー。安いとはいえこの価格帯のものはやめておいたほうがよさそうだった。

結局1000円程度のものがあったのでそれをポチった。最初の170円よりも値は張るが、1000円でもびっくりする安さだ。レビューは20件にも満たなかったが最低評価はなし、全て星3つ以上の評価だった。

 


街の時計屋さんがファーストチョイスであるべき

そうしてポチったところで多少興奮していた(ような気がする)状態が解けた。もうその時点ではやれることはなくなったからだ。

ふと、冷静に考えてみると、時計屋さんでやってもらうのが一番いいじゃん!ていうか常識的な人間のファーストチョイスはそれじゃねと思い、最寄り時計屋を検索。あるにはあったが、他に貴金属も扱っている店だったりチェーン店な感じだったりホームページデザインに難ありですぐに楽天のページに飛ばされる仕様だったり。。。すぐに嫌になった。

いわゆる街の時計屋さん、というものではなかったのだ。ネットで探した時点でそういうことなんだろうが。

考えてみると街の時計屋さんって今は生き残っているんだろうか。商店街にあるイメージの、メガネで寡黙そうなおじさんのやっている。なんか肘から下に紺色のサポーターのようなものをしている感じ。あの感じの。
なくなっているんじゃないかなあ。外に出ないからわからないけど。

 


技術とアイディアが流出していく時代

腕時計のバンド調整が、安く手に入る工具によって自分でも短時間でできるものだという認識はなかった。しかもモノによっては工夫すれば工具いらず。そりゃ自分の手でやったほうが手っ取り早いし、なにより愛着がわくような気がする。

ちょっと調べるだけでこういうことがわかってしまう。僕がしたことは、時計屋さんの需要が少しだけ減る行為だ。もっと言うと今であれば腕時計自体も欲しいものが絞られていれば、価格.comかなんかで最安値を調べて買えばいい。
やっぱりネットがあることによって駆逐されていく仕事はあるのだなあと思った。

 

Amazonから届いた工具ですぐにシチズンのバントは調整できた。もうしばらくは使わない工具だろうけど、見慣れないそれはアナログな機構が武骨でかっこよく見えた。

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プライベートでたまにしか使わない時計。ピタッと自分の腕にフィットした時に、調整を自ら行ったことをふと思い出してニヤニヤする。

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