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「エンダーのゲーム」は原作が読みたくなる映画

先日wowowでやっていたエンダーのゲームを見た。これ以上録画をためてはならないと思い、これならSFだしさらっと観れるかと思いきや、いろいろと考えさせられた。

映像が綺麗でそれだけでもわりと楽しめるとも言える。未来のガジェットが魅力的だった。人物はセリフが少なめで、こちらでいろいろと想像する余地があった。映画の内容としては人の内面の部分が肝だと思う。そういうわけで、原作が読みたくなる映画だった。

 

<あらすじ>
数千万人が犠牲となった異星人との戦いにより、人類は次の攻撃に備え優秀な少年たちを選び軍事訓練を続けていた。
国際艦隊のグラッフ大佐は、宇宙戦争を終わらせるものとして若き戦士エンダーを次世代の指揮官に育てていくが…。

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構図としては人類対異星人で繰り広げられるSF戦争映画だ。最初に侵略された人類が、今度は戦争を終わらせるために敵地へと攻撃を仕掛ける話。そのために選ばれたエンダーが指揮官として成長していく過程が描かれる。

 

エンダーのゲームとエヴァンゲリオン

このエンダーのゲームという物語は、エヴァンゲリオンの発想の元の一つなったらしい。エヴァの主人公の碇シンジがサードチルドレンという設定なのは、エンダーのゲームへの分かりやすいオマージュなのかもしれない。

エヴァンゲリオンと似ているところといえば、

 

主人公が選ばれた人間(サードチルドレン)

主人公が一度はドロップアウト

大人が子供に決戦を託す


ということだろうか。エンダーのゲームでもエヴァでも、大人が子供に決戦を託すことによって生じる摩擦が描かれる。日本のロボットアニメは主人公が子供なのは当たり前といえば当たり前なのだか、そこで大人の目的と子供である主人公の思いの葛藤が描かれるところが、エンダーのゲームでもエヴァンゲリオンでも見所になっていると思う。

 

エンダーが指揮官になっていく過程

訓練として主だったのは、戦闘を想定した無重力空間での銃撃戦だった。これがわかりずらかった。ヘルメットの色で分けられる敵味方がわかりづらい。映像は凄いけど、何が起こってるのか把握できなかった。目的としてはエンダーの天才ぶりが伝わればいいものだと思うが、もう少し見所としてあっても良かったと思う。映画が長く感じた要因がこの辺にあった。

エンダーが選ばれた人間であり、人を動かす側の人間に成長していく過程は面白かった。とはいえ、少し駆け足だったようにも思う。この部分が僕は楽しめるなと思ったので原作を読んでみたいと思った。

 

戦いの描写

実際の戦闘はあるにはあるが、エンダーが基地の中で命令する側なので派手さはなかった。現実世界の戦争もそうなりつつあると聞く。優秀なハッカーやゲーマーが無人戦闘機を操縦して戦闘をしているとテレビか何かで見た憶えがある。そういう意味では現実とリンクして、不気味な怖さがあった。

 

とにかく原作が読みたくなった

結末は正直あっけなかった。物足りなくはないけど、この手の映画に期待していた爽快感みたいなものはまるでなかった。だけどそこが僕にとっては素晴らしく感じた。物語が想像できた。この物語を表現するには2時間の映画では難しそうだ。映画はこんなものだけど、とにかく原作が読んでみたいと思わされた。

見たものに与えられるのはSFアクション映画の爽快感ではない。あっけない結末に、「戦争とは?」と疑問が投げかけられる。素晴らしい映画、ではなく素晴らしい物語だった。

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