嫌われ西野のしたたかな戦略に学ぶ。

ウーマン村本、ノンスタイル井上、南海山里は嫌われキャラなところがある。西野さんはガチで嫌われているという。そんな西野さんから学ぶクリエイター戦略論。
 
この記事は岡田斗司夫ゼミ6月14日号のキングコング西野亮廣岡田斗司夫の対談の、僕なりのまとめです。
動画はこちら
 
 
 
キングコングというコンビで芸人として活動している西野亮廣さんだが、副業で絵本作家としても活動をしている。
 
紆余曲折あって自ら芸人の仕事を減らした時期があったらしい。そのタイミングでタモリに絵を描いてみろと言われ、描き始めたとのこと。
 
タモリに見出される程だし、そもそも絵の才能はあるらしい。僕は暖かみがあっていい絵を描くなあと思った。けれども今でも絵にはあまり興味がないらしい。
 
なので、絵本をつくっているといっても、最初は独自の画風も何もなかったようだ。ただ、物語を作るのは興味があったので、タモリの助言と自分のやりたいことの落とし所として絵本ということになったんだろう。
 
とはいえ、絵本の世界は厳しい。描きたい人が100万人いて実際描けてるのは200人くらいだそう。日本で一番競争率の高いジャンルだと岡田斗司夫さんが言っていた。タレントが知名度の力で出しても売れないことが多いようだ。
 
そんなことを踏まえて、まず、売るためにはどうしたらいいのかいろいろ考えたようだ。西野さんの絵本を得るための戦略とは?
 
 
クリエイターとは違う発想。
絵本が描きたいって人は、「どのような作品を創りたいのか」ということをまず考えそうなものだが、西野さんは絵が好きではないと言っていたし、いい意味でこだわりがない。そういった姿勢から、クリエイターとは違う発想が生まれる。
 
まず、何から始めるかというと、本業の絵本作家に自分が勝てるところを考える。ここで驚きなのが、作品はまだ出来上がっていないということ。作品を作る前にまずどのように売り出すのか考える。まったくクリエイターの発想じゃない。モノをつくって表現したいっていう人の発想じゃない。そこが面白い。
 
そして、ひとつだけ勝っているところを見つけた西野さん。それは「時間」だっだ。
 
西野さんとしては、絵本で食っていく必要がないから、作品にいくらでも時間を費やすことができる。プロの絵本作家よりも無限に時間をかけられるというのだ。
 
つまり、作るためにものすごく時間がかかるものを作れば、競争する必要がなくなる。ライバルと競合しないというのは極めて重要な点だろう。
 
というわけで、一番細い線の描けるペンを購入し、点描画というスタイルに着地。加えて、物語は長編に。存分に時間がかかる。
そこから作品を作っていくわけだ。
 
 
こだわりのなさ。
そもそもの絵の才能はあるにせよ、こだわりがないからこそ、できたことなんだなと思った。こだわりっていうといいイメージがあるけど、よくないこともある。こだわり過ぎで盲目的になっていくこともあるだろう。
 
「これが伝えたいんだ!」というクリエイター的な発想はそれほどなさそう。そこが面白いと思った。それと、自分を冷静に客観視できている頭のいい人だと思った。
 
 
ただ、3作目まで作ってそれぞれ3万部くらいの売り上げに、納得はいかなかったそう。もっと売りたい、世間に見つかりたいと思った西野さんは次の一手に出る。
 
 
芸人がクラウドファンディングという話題性。
クラウドファンディングを使って4作目を作ろうというのだ。ちらほら耳にするようになったクラウドファンディングというサービス。インターネットを使って資金を調達する仕組みだ。
 
そのころ珍しかったこのサービスを使えば、絵本を作るところから話題にできる。資金調達が出来るというクラウドファンディング本来の使い方よりも、芸人がクラウドファンディングで絵本を作るという話題性を狙ったという。
 
さらに、そのプロジェクトを、「世界初の〜」という風に名付ける。自らハードルを上げ、ツッコミどころを持たせた。
 
西野さんの考えでは、鼻に付くことは重要で賛否両論が飛び交っている間はその話題が継続する。人の目につく機会が増えるということだ。宣伝効果は抜群。炎上商法と同じような手法である。
 
 
 
本当にいろいろ考えているなと思った。クリエイターは、「素晴らしいものを作れば自ずと結果が出る」と考える方が多いと思う。作風などにこだわる人が多いと思う。
 
しかし、モノを売ることは難しい。そこにプロデュースはやっぱり必要になってくる。この対談ではそれを、クリエイター宮崎駿、プロデューサー鈴木敏夫と例えたりしていて、とてもわかりやすかった。
 
それを一人でやっている西野さんはすごいなあと思った。とてもじゃないけど、M-1という大舞台で、お口チャックマンなんて言った人とは思えなかった。
 
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